サイクロン=南部2州などで大きな爪痕=高温の5月と寒気団で増幅

土砂崩れや倒木などで交通が遮断された高速道(©Prefeitura POA/Divulgacao)
土砂崩れや倒木などで交通が遮断された高速道(©Prefeitura POA/Divulgacao)
サンタカタリーナ州沖で難破したマグロ漁船(Instagram/Safadi Deif)‘
サンタカタリーナ州沖で難破したマグロ漁船(Instagram/Safadi Deif)‘

 【既報関連】15日夜以降、リオ・グランデ・ド・スル州とサンタカタリーナ州に大被害をもたらしたサイクロンは17日には陸から離れたが、リオ・グランデ・ド・スル州の死者は14人に増えた。同州では19日も高速道が12カ所で寸断されているなど、混乱が続いていると17~19日付G1サイトなど(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)(12)(13)(14)が報じている。
 南大河州の死者は17日現在で8人(不明者19人)に増え、エドゥアルド・レイテ知事やパウロ・ピメンタ社会通信局長、ワルデス・ゴエス地域開発統合相らによる上空からの視察も行われた。
 同州の死者は18日現在で13人、19日現在で14人に増加。死者が出た自治体はカラアン4人、マキネー3人、サンレイポルド2人、グラヴァタイー、エステロ、ボン・プリンシペ、サンセバスチアン・ド・カイー、ノヴォ・アンブルゴ(各1人)だ。
 同州では北部海岸や山間部中心に、少なくとも41市で洪水や土砂崩れ、橋や家屋の崩壊などの被害が続出。19日朝現在も国道や州道が12カ所で寸断している。同州内で直接・間接に影響を受けている人は210万人とされ、約5千人が公共の避難所に退避。親戚宅などに身を寄せている人達も1500人余りいる。州政府は特別対策室を設置し、各市と共に被災者への対応にあたる意向だ。
 同州では、3歳児を発泡スチロールの箱に入れ、救助されるまでの6時間持ちこたえたという妊婦や、濁流で流されたが墓石に引っかかって止まった車など、サイクロンによる風雨の激しさを物語るニュースも流れた。
 被害が出たのはサンタカタリーナ州も同様で、16日夜は漁師8人を乗せてイタジャイ港を出たマグロ漁船が約40キロの沖合で転覆。うち6人は無事に救助されたが、19日現在もなお、2人が行方不明で捜索が続いている。
 19日付G1サイト(15)によると、今回のように強いサイクロンは高温だった5月と南極付近からの寒気団が重なり、発生したと説明。5月の高温は南米全体に及び、過去170年間で最も熱い5月だったという。南米大陸から張り出してくる寒気団が熱した大陸に接するとサイクロンが発生しやすいが、地球上の氷の90%が南極大陸に集中している関係で、ブラジル最南端にある南大河州はサイクロンの影響を受けやすいと報じられている。

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