サンパウロ州海岸部でM4の地震発生=ブラジルでは極めて稀な規模

 16日、サンパウロ州海岸部でマグニチュード4の地震が発生した。同日付フォーリャ紙(1)などが報じている。
 地震発生は16日午前8時22分で、震源地はミラカトゥ、イグアペ、イタリリの3市がある地域だ。これらの市はいずれも人口が少ないが、揺れは大きく感じられ、SNSからは住民たちが動揺して報告する様子がうかがえる。だが、この揺れによる被害の報告は出ておらず、津波の心配もないという。
 Googleは地震発生直後に、8時22分にミラカトゥを震源地とするマグニチュード4・7の地震が発生したとの情報を流したが、サンパウロ総合大学(USP)の地政学センターはマグニチュード4と発表している。
 この地震は、サンパウロ市やソロカバなど、震源地から100キロ以内の地域でも揺れが感じられていた。同センターによると、この規模なら、震源地から100キロ内外の地域で揺れを感じ得るという。揺れを感じた地域でも被害報告は出ていない。
 同センターによると、ブラジルではこの規模の地震は極めて稀で、平均して年に2回ほど、全国のどこかでマグニチュード4レベルの地震がある程度だという。サンパウロ州海岸部はその中でも比較的起きやすい場所で、1946年6月にはカナネイアでマグニチュード4・6を記録している。

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