日本移民115周年記念=文協文化祭りを17、18日に

 ブラジル日本文化福祉協会(文協、石川レナト会長)の青年部が主導して例年5月の週末2日間にわたって開催される恒例の「文協文化祭り」が、本年はブラジル日本移民115周年記念移民祭典事業の中心イベントとして、サンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル(R. São Joaquim, 381)で17、18日に開催される。
 17日は午前9時から99歳を祝う白寿者表彰式を行う。今年はブラジル被爆者協会の森田隆元会長をはじめ、カミナタ夫妻ら多くが顕彰される予定。
 午後2時半からは貴賓室でシンポジウム「私たちのルーツを守る/日系社会における日本語の重要性」が行われ、専門家の松原礼子、山西タカシ、鈴木妙各氏が講演を行う。
 午後4時からは大講堂で「ミス日系ブラジル」サンパウロ選考会。優勝者は県連日本祭りの本戦に出場する資格を得る。詳細はサイト(www.missnikkey.com.br)で。
 午後7時から9時まで大講堂でドキュメンタリー映画「Onde as ondas quebram」(波が砕けるところ、イナラ・チャヤミティ監督)の先行上映と討論会が行われる。映画は日伯に分かれた家族のディアスポラ(移民や離散の意)の歴史を日本の金継ぎ(金で陶器の破片を修理する技術)のように「接着」しようと試みるという内容。詳細はサイト(www.ondeasondasquebram.com)で。
 18日は、午前8時からサンパウロ市サンゴンサロ教会で慰霊ミサ。午後1時から文協とブラジル仏教連合会による「開拓者先亡者追悼法要」が大講堂で開催される。
 午後4時から大講堂でムンドOK主催のコスプレ・コンクールが行われる。
 駐車場は食の広場となり、バザー業者も出店する。文協ビル全体で文化ワークショップを開催し、陶芸や押し花、折り紙、マンガなどが教えられる。マッサージや健康的な食事と化粧、植物、盆栽、蘭の展示などに特化したスペースも設置予定。
 大講堂では前記記念プログラムのほか、和太鼓演奏、伊藤カレン、平田ジョエ、西村タケシら著名人が集結した日系歌手によるコンサートも予定されている。
 文協文化祭りは今年で17回目の開催。1868年に開始されたハワイ日本移民の150周年を記念して2018年に制定された「国際日系デー」の関連記念事業の一つとして開催されるようになった。
 2月に急逝した秀島マルセロ文協副会長の顕彰も行う。詳細はサイト(https://www.bunkyo.org.br/wp-content/uploads/2023/06/BUNKA-MATSURI-2023-Programacao.pdf)で確認を。

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