サンパウロ市地下鉄=13日予定のスト回避=州政府からの回答に納得
13日に予定されていたサンパウロ市地下鉄のストが回避された。12日夜に行われた組合員による投票で決まった。組合が行った提案に対する地下鉄公社からの回答に態度を軟化させた形となった。13日付G1サイトなど(1)(2)が報じている。
12日夜に行われた総会には3千人以上の組合員が参加し、投票の結果、73%が公社側が提示した提案を受け入れ、ストを回避することに賛同した。スト決行に投票したのは24%で、1・8%は棄権した。
組合側が満足を示したのは、「地下鉄の警備のため、警備員を115人増員する」という提案が受け入れられたことだった。新たな職員は2019年に行われた採用試験に合格した人たちの中から任命される。同年の採用試験の合格者は2022年に正式に承認されている。
また、今回のストは元々、2千人以上の職員増員を求めて行われたものであるため、公社側がサンパウロ州政府に対して新規の採用試験を行うことを求める要請書を送付することも約束。職員の補充計画などについても、組合側と話し合う意向を表明している。現在の地下鉄職員は7200人ほどだ。
また、食事手当を38・9%引き上げ、649・36レアルとすることも認められた。