文協=日本移民115年のロゴ発表=「日伯関係は永遠で無限」を表現

両国旗をモチーフにしたロゴ

 ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)は5月、日本移民ブラジル移住115周年を記念したロゴを公式発表した。このロゴは、年間を通して文協が文化的な活動やプロジェクトを行う場合に使われる。
 移民115年独自の大規模なイベントは予定されていない。だが、すべての恒例イベントにこのロゴを適用することで、周知を図る考えだ。石川会長は「これは、日本移民の歴史に敬意を表し、その記憶を広めるための方法です」と説明する。
 ロゴのデザインは、すでに日本祭りや外務省関連の仕事をするなどの実績を持つ「NK2 Brands」社が担当。アート担当のデザイナー、ギルマー・ナシロさんが約3週間かけて完成させた。
 ギルマーさんは「私はすでに日系人関連の仕事をしているため、すぐにアイデアが浮かんだ。その後、それを具体化させるのに時間がかかった。二つのバージョンができ、選ばれた方のデザインは、両国のつながりをうまく表現している」と自負する。

ロゴをつかったTシャツの例

 円形のデザインは、両国の国旗をモチーフにしている。ブラジルと日本の友好関係を示す無限大のシンボルも取り入れた。「私たちは、両国の関係から生まれる、煮えたぎり、絶え間なく動き続ける刺激的なものを表現したいと思った。無限大のシンボルは、無限の可能性、無限のエネルギー、永遠性、継続性、更新性を示している。これによって、ブラジルと日本の関係は永遠で無限のものだと示したかった」と説明した。
 「文化そのものが常に進化している。だからこそ、逆に関係性を永遠化するというこのコンセプトがとても重要。日本人の場合、価値観を守ることは、文化全般の文脈で非常に重要だと考えています」と付け加えた。

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