UOLスクープ=前大統領夫人が公金横領か=シジ容疑者の通話記録で判明=連警が現金の振り込み確認

在任中のボルソナロ大統領夫婦(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)
在任中のボルソナロ大統領夫婦(Marcelo Camargo/Agencia Brasil)

 ボルソナロ前大統領の右腕だった陸軍中佐のマウロ・シジ容疑者の通話記録から、ミシェレ前大統領夫人に対して公金の現金振り込みを行っていた記録が確認され、公金横領やラシャジーニャ疑惑が浮上している 。これらは13日、15日付UOLサイト(1)でスクープされた。
 UOLは13日、連警が押収した携帯電話の記録から、シェレ夫人に対する現金の支払いが公金横領やラシャジーニャ(ピンハネ)に当たらないかと、シジ容疑者やその側近が心配していた様子がうかがわれるとの報道を行った。
 このことは、2020年10月30日にシジ氏の指示を受けたもう一人の側近のシンチア・ボルバ・ノゲイラ氏がミシェレ夫人の側近だったジゼリ・カルネイロ氏と行った通話などでもうかがわれる。シンチア氏はその会話で、ミシェレ氏が自身の支払いを上院職員だった友人のロジマリー・カルドーゾ・コルデイロ氏のカードを通して過剰に行っていることへの懸念を示し、ジゼリ氏に、「マスコミにかぎつけられたら厄介なことになると夫人に言ってくれないか」と頼んでいた。
 これに対しジゼリ氏は同年11月25日、ジゼリ氏はシジ氏に連絡し、「アドリアーナ(ジゼリ氏の上司)が夫人に話してくれたけど、夫人はよく考えた後、カードは使い続けるといっていた。でも。別のカードも使い始めた」と返答した。
 それに対してシジ氏は、「でも、これはフラヴィオ氏と同じことになり得る。例の、州議時代のあれだ」と言い、ミシェレ氏の行為と世間でも話題になったラシャジーニャ疑惑との比較まで行った。
 さらに、翌2021年10月から11月にかけて、ジゼリ氏とシンチア氏が、「シジ氏からの振り込みが上手くいかない」との会話を行っていたことも明らかにされている。
 シジ氏の弁護士やジゼリ氏はこの報道に対する見解を語っていないが、ボルソナロ氏の広報役だったファビオ・ワインガルテン氏は、「法で保障された範囲の行動だ」と反論している。
 また、UOLは15日、シジ氏からミシェレ夫人に対し、計7回の現金支払いを行っていたことを示す証書を連警が手に入れていることも報じている。
 それによると、支払いはまず、2021年3月8日~同年5月12日に6度に分け、計8600レアルが振り込まれていたものが一つ。さらに、同年7月にも5千レアルが支払われていたという。
 他方、14日には、連邦政府と契約があったセドロ・リバーノという企業が、3日にシジ氏と共に逮捕された前大統領のもう一人の側近のルイス・マルコス・ドス・レイス容疑者に2万5360レアルを支払い、レイス容疑者が12回にわたる現金振り込みを前大統領夫人の叔母に行っていた疑惑も浮上している。前大統領夫妻の弁護士は、ミシェレ夫人の親戚の振替票は「前大統領たちの金で払った」と反論した。

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