記者コラム=サンパウロで本格パエリア=たらふく食べるには?

魚介がふんだんに盛られたパエリア

 「本格パエリアをたらふく食べてみたくないか?」
 魚介アレルギーでない限り、首を縦に振るだろう。魚介に目がないコラム氏もそのうちの一人。サンパウロ市イピランガ地区のスペイン料理店「パエリア・ペペ」(R. Bom Pastor, 1660)では95レアルで本格パエリアが食べ放題となっている。
 店に入ると壁に飾られた全長3m、重さ380㎏の巨大パエリアパンがお出迎え。このパエリアパンは2019年の同店創業20周年記念時に、近隣住民約2000人にパエリアを無償提供するために用いられたという。「これが倒れてきたらパエリアじゃなくて人間お好み焼きが出来あがってしまうな…」などと思いながらいそいそと店内へ。
 本格パエリアをたらふく食べるため、お代わりし放題のメニュー「パエリア・デ・ペペ(Paella de Pepe)」を注文。

巨大パエリアパン

 店内には、80センチのパエリアパンが4つ設置されており、順々にパエリアが作られる。パエリアが完成すると店内にベルが鳴り響き、客はセルフサービスで取りに行く。
 このパエリアの驚くべきところは、食べ放題と思えないクオリティの高さだ。あさり、オマール貝、10cm級の大海老をふんだんに使い、本場顔負けの豪勢ぶりを見せつけている。
 糖尿家系の因縁を断つべくダイエット中のコラム氏も、「今宵は特別!」といやしくも5回お代わり…。文字通り腹いっぱいになった。
 パエリア以外にも美味しいスペイン料理が盛沢山。しかも店内は綺麗でサービスもよい。デートや金婚式にももってこいだ。ただし、相手が魚介アレルギーの場合、大変なことになるので事前確認を忘れずに。(淀)

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