砂古さん画廊サイトに160点=懐かしい光景や珍しい景色も

「明石屋」「スダメリス銀行」などの懐かしい看板が描かれた作品(33番)

 コロニア画家の砂古知久さん(94歳、佐賀県出身)の画廊サイト「ガレリア・スナゴ」(tsuishi.wixsite.com/sunago)には、代表作品が160点も日ポ両語の解説付きで展示されており、無料で閲覧できる。
 砂古さんは東京外語大卒業後、日本の東山企業に就職。東山農場の総支配人だった君塚慎氏(1891~1956年)が1952年、戦後初の駐ブラジル大使に任命された際、私設秘書としてリオに随行、公私両面からその生活を支えた。以来、当地生活は71年を数える戦後移民の長老格の一人だ。
 同画廊サイトには「東洋祭り」「リベルダーデ界隈」「アクリマソン公園」「アヴェニーダ・パウリスタ」「弓場農場」「セー大聖堂」「イビラプエラ公園」「東山農場」などの身近な風景から、リオ海岸、フォルタレーザ、サントス、さらにはアイスランド、ノルウェー、ロシア、ドイツ、スペイン、フランスなどの多彩な風景も収められている。
 作品番号1番や33番では、日本語の看板がたくさん描かれており、今では見られなくなった懐かしい商店の姿が見られる。6番の「文協」には創立50周年(2005年)のバナーが吊り下がった姿が描かれており、時代を感じさせる。
 40番には「笠戸丸」という移民ならではの珍しい作品も。14番埠頭に日の丸が翻っている姿が描かれ、手前にはそれを物珍し気に眺める漁師の小舟もある。
 ぜひ一度覗いてみては?!(深)

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