在サンパウロ総領事館=井上専門調査員が着任=「日伯間を繋げたい」

井出博之領事と井上調査員(左から)

 外務省在外公館専門調査員の井上和俊さん(30歳、東京都出身)が在サンパウロ総領事館に着任した。着任挨拶のため14日に編集部を訪れた。
 在サンパウロ総領事館への専門調査員の派遣は2年ぶり。専門調査員は原則2年間の任期で、在外公館員として派遣国の政治、経済、文化などに関する調査研究、館務補助業務を行なう。
 井上さんは、大手国際会計事務所「KPMG」で4年間のメキシコ勤務を経て、21年に専門調査員として外務省に入所。当初は語学力と政治経済分野の知見を活かして、カリブ諸国の調査を担当した。その後、南米共同市場(メルコスール)研究の経験を活かすため、派遣先にブラジルを希望し、今回の派遣となった。学生時代に約一カ月間、ブラジルを旅行したことがある。総領事館では主に総務班と経済班の業務に携わる。
 井上さんは「ルーラ政権の動きをしっかりと調査したい。日系社会と関るのは今回が初めてで、大きなエネルギーを感じました。日伯両国の関係をより繋げられるように頑張りたい」と目標を語った。

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