ロラパルーザ、大トリドタキャンも=動員30万人超の新記録

ロラパルーザの観衆の空撮(公式インスタグラム)
ロラパルーザの観衆の空撮(公式インスタグラム)

 今年で10回目の開催となるサンパウロ市の国際音楽フェスティバル「ロラパルーザ・ブラジル」は26日、最終日3日目の朝に大トリが突然キャンセルするなどのトラブルに見舞われるも、30万人を超える動員新記録を樹立する盛況ぶりをみせた。27日付G1サイト(1)などが報じている。
 大トリを務める予定だったカナダ人歌手のドレイクは26日朝、「コンサート制作スタッフがいなくなった」ことなどを理由にキャンセルを発表した。
 だが、実際には彼はブラジルに到着しておらず、26日未明に米国マイアミのナイトクラブで過ごす姿が目撃されていた。
 ドレイクは2021年に米国のシングル曲のベスト10の内、9曲を独占する新記録を作ったほどの世界的な人気歌手だが、ブラジルでは2019年に行われた「ロック・イン・リオ」でも、恒例のテレビでの生中継を当日になって拒否した他、リハーサルやホテルでの傲慢な振る舞いや、ブラジル食への差別的発言で騒動も起こしていた。
 今回のロラパルーザでは、先週行われたアルゼンチン、チリ版には出演していたが、開演時間に20分遅れて登場し、持ち時間の半分ほどの50分以下の中身で不評を買っていた。24日にコロンビアでのフェスティバルに参加後、サンパウロ市に来る予定だったが、米国に渡っていた。
 ロラパルーザ側は、サンパウロ市に滞在していた国際的米国人DJスクリレックスを代役に立てて難を逃れた。今年のロラパルーザは2日目も、トリの米国のバンド、ブリンク182がリーダーのドラマーの指の骨折で3週間前に出演キャンセルとなっていた。
 こうした騒動はあったものの、今回のロラパルーザは史上最高の動員数30万2600人を記録。とりわけ、2020年に当時10代にしてグラミー賞主要部門4冠の快挙を成し遂げた米国女性歌手ビリー・アイリッシュが出演した24日は断トツの10万3350人を記録した。

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