女性エンパワメントシンポ開催=JICA、申し込み9日

 JICAブラジル事務所(江口雅之所長)は13日午後7時、講演会イベント「SDGsビジネスを通じて世界を変える:日系人女性起業家エンパワメントシンポジウム」をサンパウロ市ジャルジンス区のホテル・ラディソン・パウリスタ(Alameda Santos, 85)にて開催する。参加費無料。日本語とポルトガル語の同時通訳がつく。参加登録は3月9日までに申し込みフォーム(https://bit.ly/3INytxp)から行う。オンライン会議アプリ「ZOOM」からも視聴可能。
 同シンポジウムは「国際女性デー」を記念して、JICAの持続可能な開発のための日系女性の取り組み(JICA Women’s Initiatives Nikkei for Goals of Sustainable Development)の一環として行われる。
 日本からゲストを招き、「女性のエンパワメント(本来の力の発揮)と、SDGsビジネスを通じてどのように世界へ変化をもたらすことができるか」に焦点を当てて、議論を深める。
 小渕優子衆議院議員のビデオメッセージや、日本とブラジル社会の第一線で活躍する女性たちの講演が予定されている。
 特別ゲストとして日本から参加するエシカルジュエリー会社「HASUNA」の白木夏子さん(Founder&CEO)が基調講演を行う。
 白木さんは2009年に同社を設立し、2011年に日経ウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞。14年にForbes誌「未来を創る日本の女性10人」に選ばれた。武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教授も務める。
 講演ではエシカルジュエリーとは何か、なぜサステナビリティに着目したビジネスを考えたのか、起業家支援に携わっている理由や現在取り組んでいる新たなビジネスなどについて、自らの体験をもとに語る。
 ブラジルからはUN Womenブラジル事務所から女性経済エンパワメント専門家のフラビア・デ・モウラ・ムニズさんと、同事務所でこれまで5年以上にわたって人権と女性の権利の推進に尽力してきたバーバラ・チエミ・オカムラさんが参加し、「ブラジル社会・経済におけるジェンダー平等と女性のエンパワメントについて」をテーマに講演を行う。
 ブラジル日系団体への支援を担当する川村怜子JICAブラジル事務所次長は「日系団体の女性会員は、婦人部として裏方から活動を支えている方が多く、幹部として活躍している方は少ない。会員高齢化で会員数が減少している中で、今回のシンポジウムが、日系女性の持つ力をさらに引き出すきっかけになれば。そしてSDGsビジネス起業への関心を高める機会になればと願っています」と語った。
 詳細は、JICAブラジル事務所のホームページ(https://www.jica.go.jp/brazil/portuguese/office/news/2022/emo4vc000000vh74.html)から確認できる。

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