SPカーニバル=モシダーデが11度目の優勝=黒人侍「弥助」をテーマに

 21日付G1サイトなどによれば17、18日にサンパウロ市カーニバルがアニェンビ・サンボドロモで行われ、モシダーデ・アレグレが9年ぶり11度目の優勝を飾った。
 優勝したモシダーデは2日目の6番手で登場。エンレド(テーマ)になった「弥助」は、戦国時代にキリスト教神父の従者としてアフリカから日本に送られ、そこで侍になって織田信長に仕えた異色の黒人を描いたもの。日本とアフリカの文化を共に表現し、21日のアプラソン(結果発表)でも満点となる270点を獲得する好評ぶりだった。
 今回は稀に見る大接戦で、2〜4位がモシダーデと0・1ポイント差、5、6位が0・2ポイント差と、ほぼ互角の内容だった。
 2位は2日目の4番手に登場。昨年の優勝エスコーラだったサッカー・クラブ、パルメイラスの応援団のエスコーラ、マンシャ・ヴェルデ。北東部伝説の義賊ランピオンとマリア・ボニータの子孫が参加して話題を呼んだ。
 3位は2日目の5番手登場のインペーリオ・デ・カーザ・ヴェルデ。ブラジル音楽の起源としてのアフリカを描いた。4位は初日の3番手だったアカデミコス・ド・タトゥアペー。リオのパラチーの大自然を表現した。
 5位はサッカー・クラブ、サンパウロFCの応援団のエスコーラで2日目の最後の演者だったドラゴンエス・ダ・フィエル。6位には初日の7番目に登場したトム・マイオールが入った。この上位6チームが25日に行われるチャンピオン・パレードに参加する。
 これまで歴代最多の15回優勝を誇りながら2部に降格していたヴァイ・ヴァイが2部で優勝。2位になったカミーザ・ヴェルデ・エ・ブランコと共に来年は1部に復帰する。代わりにエストレイア・ド・テルセイロ・ミレーニオとウニドス・デ・ヴィラ・マリアが降格する。

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