18日からサンパウロ市カーニバル開始=黒人侍弥助、北東部などテーマに

昨年優勝したマンシャ・ヴェルデのパレード(Robena Rosa/Agencia Brasil)
昨年優勝したマンシャ・ヴェルデのパレード(Robena Rosa/Agencia Brasil)

 17日と18日の2夜連続で、サンパウロ市北部アニェンビのサンボードロモでサンパウロ市のスペシャル・グループによるカーニバルのデスフィーレ(パレード)が行われる。今年の主要エスコーラのエンレド(テーマ)は以下の通りだ。
 初日のデスフィーレは23時15分から始まり、インディペンデンテ・トリコロール、アカデミコス・ド・タトゥアペ、バロッカ・ゾナ・スル、ウニードス・デ・ヴィラ・マリア、ローザス・デ・オウロ、トム・マイオール、ガヴィオンエス・ダ・フィエルとなる。
 2日目は22時30分からで、エストレラ・ド・テルセイロ・ミレーニオ、アカデミコス・ド・トゥクルヴィ、マンシャ・ヴェルデ、インペーリオ・デ・カーザ・ヴェルデ、モシダーデ・アレグレ、アギア・デ・オウロ、ドラゴンエス・ダ・レアルとなる。
 初日の目玉は2017、18年大会の覇者アカデミコス・ド・タトゥアペだ。同エスコーラの今年のエンレドは、リオ州パラチーの大自然の美しさを賛美した「タトゥアペ、パラチーを歌う」で、18日0時20分の登場となる。
 過去7度の優勝を誇る名門ローザス・デ・オウロのエンレドは「キンダラ!」で、奴隷制時代の黒人が自由と平等を求めて闘った姿を表現する。18日午前3時35分からの登場となる。
 サッカー・クラブ、コリンチャンス応援団のエスコーラ、ガヴィオンエスは「父、息子、魂の名において」と題し、宗教の不寛容を描く。初日最後の18日5時45分の登場だ。
 2日目の注目は2連覇を目指すマンシャ・ヴェルデ。ブラジル北東部の人たちの誇りを表現するエンレド「オシェンテ」に乗り、19日0時40分の登場だ。
 昨年3位のインペーリオ・デ・カーザ・ヴェルデは「ブラジル・アフロムジカル」と題したエンレドで、ブラジル音楽のルーツとなったアフリカの音楽に迫る。19日1時45分に登場する。
 昨年2位、通算10度優勝のモシダーデ・アレグレのエンレドは「弥助」。アフリカから連れてこられ戦国時代に日本で侍になった黒人という意外なテーマに取り組む。19日2時50分からの登場となる。
 3大会ぶりの優勝を狙うアギア・デ・オウロは、「存在」という哲学的なテーマのエンレド「空のかけら」を通し、「自分たちはどこから生まれ、今後どこに向かっていくのか」という問いにいどむ。19日3時55分の登場だ。

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