「ボルソナロがクーデター画策」=ヴァル上議が衝撃の暴露=Veja誌がスクープ報道

ヴァル氏のインタビュー掲載のヴェージャ誌
ヴァル氏のインタビュー掲載のヴェージャ誌

 ボルソナロ前大統領派のマルコス・ド・ヴァル上議(ポデモス)がボルソナロ大統領本人から、大統領選の結果を覆すクーデター計画を持ちかけられていたとの衝撃的な告白が行われた。2、3日付現地紙、サイトが報じている。
 これは2日未明にヴェージャ誌のサイトに独占で掲載されたヴァル氏の告白で明らかになったものだ。
 それによると、ヴァル氏は昨年の12月9日にボルソナロ前大統領に大統領官邸に招かれ、クーデター計画に参加するよう打診されたという。そこにはダニエル・シルヴィラ下議(当時)も同席していたという。
 そこでボルソナロ氏はヴァル氏に対し、選挙高裁長官でもあるアレッシャンドレ・デ・モラエス最高裁判事に誘導尋問を仕掛け、その言動を盗聴することで同長官が不当にルーラ氏に有利に大統領選を進めようとしていたことを示し、モラエス氏を投獄させ、それで自身が逆転当選する、というシナリオだったという。
 ヴァル氏は「それを聞いて極めて驚いた」といい、「それは違法だ」として反対したという。同氏は「自分は右派だが、民主主義を順守する者だ」とし、「ボルソナロ氏の支持も、三権の定めるところの範囲を守るから支持していたつもりだった」と語っている。
 また、ヴァル氏はその時にシルヴェイラ氏から、「やればあなたは国を救う英雄だ」と言われたという。同氏によると、「シルヴェイラ氏が近づいたことでボルソナロ氏がおかしくなっているのではないか」との自身の考えを語っている。シルヴェイラ氏は2021年に反民主主義的行動で逮捕され、22年4月に8年の実刑判決を受けたが、ボルソナロ前大統領による恩赦で実刑を免れていた。
 奇しくも同じ2日、シルヴェイラ氏はモラエス判事の命令で逮捕された。直接の逮捕理由は「自宅軟禁処分中の命令不服従」だったが、同氏がモラエス判事の言動を録音するアイデアを語っている録音が漏えいしたことが逮捕につながったと言われている。
 このインタビューは2日朝、全国を騒然とさせた。ヴァル氏は同日、連邦警察で事情聴取を受けたが、同氏はそこで供述の内容を変え、モラエス判事を盗聴することを持ちかけたのはシルヴェイラ氏だとし、ボルソナロ氏をかばったという。ヴェージャ誌のインタビューでは、質問者が「ボルソナロ氏がクーデター計画に加われと言った、ということでいいのか」と確認した際、「言った」と答えていた。
 また、ヴェージャ誌に対しては「上議を辞任する」と宣言していたが、それも撤回した。理由は「(前大統領長男の)フラヴィオ上議らに説得されたため」だとしている。このことから、フラヴィオ氏がヴァル氏に対して何らかの圧力をかけたのでは、という疑惑も生まれている。

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