ジュセリーノ通信相に秘密予算個人利用疑惑=所有農園周辺を大規模舗装=謎の企業にも支払い行う

ジュセリーノ通信相(Camara Dos Deputados)
ジュセリーノ通信相(Camara Dos Deputados)

 ルーラ政権で通信相を務めるジュセリーノ・フィーリョ氏(ウニオン)が、昨年12月に違憲判断が下った報告官手当(別名「秘密予算」)を個人利用していたことが判明。また、通信相に就任して早々に通信関係とは関係ない企業にあてがわれた疑惑が浮上している。1月30~31日付現地サイトが報じている。
 予算案審議時の報告官の裁量で支出される「秘密予算」はボルソナロ政権の2019年に設けられた。同予算は用途が不明で、連邦政府に通過させたい法案があるときに集中して与党側議員に支払われていたことで、前政権でも既に、「公開賄賂」として問題視されてきた。
 ジュセリーノ通信相が所属するウニオンは現在はルーラ政権の協力政党だが、元はボルソナロ氏が所属していた社会自由党(PSL)とボルソナロ政権で閣僚が多かった民主党(DEM)を母体としていた。
 今回疑惑にあがったのは、ジュセリーノ氏がマラニョン州選出下議時代に行ったとされる秘密予算の個人利用だ。ジュセリーノ氏は2022年2月に500万レアルの秘密予算を個人使用した可能性があることが、1月30日付エスタード紙の報道でわかった。
 それによると、ジュセリーノ氏はこの金でマラニョン州ヴィトリーノ・フレイレにある自分の農園の前や関係者の所有地を通る道路を19キロにわたってアスファルト舗装させていた。ジュセリーノ氏の農園には自家用飛行機用の滑走路やヘリコプターの発着場も造られている。
 工事の契約はヴィトリーノ・フレイレ市長でジュセリーノ氏の妹のルアナ・レゼンデ氏を通して行われ、一族とゆかりのある企業家のエドゥアルド・インペラドール氏の会社が単独入札で請け負っている。同社は同市内の仕事を請け負うためにサンフランシスコ渓谷開発公社(Codevasf)の技師に25万レアルの賄賂を贈った疑いがあり、同公社技師で見積もりに署名したジュリマール・アウヴェス・ダ・シウヴァ・フィーリョ氏が停職に追い込まれた。
 さらにジュセリーノ通信相は、通信とは無関係で、疑惑が浮上している建設会社経営者と1月11日に面会したのに、公務報告書に記載していなかったことが判明した。この企業家は、2020年にヴィトリーノ・フレイレ市で秘密予算290万レアルを使った事業を請け負っていた。
 この問題の企業家ジオゴ・チト・サレン・ソアレス氏が実質的に経営している「ムバラク建設」は、建設業の他、学校の生徒の送迎、レンタカー、海産物の販売などを手がけているが、通信関係の業務は行っていない。ジュセリーノ氏と11日に通信省内で面会したことは同氏のSNSの投稿で明らかになった。この面会は「個人的友人として」としてしか記録されていなかった。
 ムバラクも2020年にルアナ・レゼンデ氏を通して290万レアルの事業契約を行っているが、ムバラクの名義上の経営者のイゴン・バンレイ・・サントス・リマ氏(23)は、パンデミック期に連邦政府からの緊急援助金を受けていたことがわかっている。
 ウニオンは、ダニエラ・カルネイロ観光相も就任後にリオ州のミリシアとの関わりが報じられ、話題になったばかりだった。

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