JICA=「海外移住論文」を募集=エッセイや評論、7月まで

 独立行政法人国際協力機構(JICA)が「第4回JICA海外移住論文」の募集を行っている。今回のテーマは「日本人の北・中南米への移住」。締め切りは7月2日まで。
 募集は論文部門とエッセイ・評論部門に分けて行われる。各部門の入賞者には賞状のほか賞金や研究奨励金が出る。論文部門の最優秀賞(1人)には50万円、優秀賞(若干人)には5万円。エッセイ・評論部門の最優秀賞(1人)には20万円。優秀賞(若干人)には5万円。佳作には賞状が贈られる。
 結果は10月に同館サイトで発表され、受賞作品は同サイトと同館研究紀要(論文部門のみ)に掲載される予定。受賞者には受賞作品に関する講演等を依頼する場合がある。
 「海外移住論文」事業は、日本人の海外移住の歴史に対する理解と関心を高めるため2019年に創設された。移民研究のすそ野を広げると共に、日本国内における外国人との多文化共生への気づきを得る事を狙いとしている。
 第3回では、在パラグアイ日本商工会議所理事の田中(松宮)クリスティーナさんによる『赤土の大地で句を詠む心~パラグアイと日本を繋ぐ歌人達~』がエッセイ・評論部門最優秀賞を獲得した。論文部門では、近畿大学工業高等専門学校准教授の田中和幸さんによる「ブラジル移民促進のために使われた幻燈スライドと野田良治」が優秀賞を獲得した。
 各部門の募集要項はJICA横浜海外移住資料館サイト(https://www.jica.go.jp/jomm/whatsnew/2021/211228.html)から確認ができる。
 問合せはJICA横浜 海外移住資料館の論文事務局(電話045・211・1783、Fax045・211・1781、メールarticle@jadesas.or.jp)まで。

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