【24日の市況】Ibovespaは1.16%上昇で113,000ポイント、ドルは1.10%下落で5.14レアルに

 銀行はAmericanas事件による落ち込みから回復し、国内市場に関連する企業はIPCA-15による恩恵を受けた。Ibovespaは火曜日(24日)に1.16%上昇し、113,028ポイントで取引を終えた。ブラジル株式市場の主要指標は、国外とは異なり、銀行やコモディティ輸出企業に助けられながら、上昇傾向を示した。
 Ibovespaは、ヴァーレ(VALE3)、エレトロブラス(ELET3)、Localiza(RENT3)など、昨日の強い下落の一部を回復した民間銀行の銘柄の利益によって強気の取引セッションを作った。
 アメリカーナ(AMER3)事件の金融機関のバランスシートへの影響が懸念されていたが、本日、ブラデスコ(BBDC3;BBDC4)の普通株と優先株がそれぞれ1.12%と1.07%、サンタンデール(SANB11)のユニットが3.11%上昇した。
 今日は、ここ数日で大きく持ち崩した銘柄の回復日だった。銀行はなんとか高値を維持した。また、銀行以外では、ヴァーレなどのコモディティ輸出企業が上昇したことも確認された。アジア市場では旧正月真っ只中、流動性が低下した。それでも、中国の景気回復の中で、コモディティに対する楽観的な見方が維持されている。 
 専門家によると、午前中のIPCA-15の開示も部分的に肯定的だった。予想より若干高いものの、インフレのコア部分の減速が感じられる内容だった。
 IPCA-15の傾向が良くなったことに加え、26日(木)に予定されていたルーラ政権下の初の国家通貨理事会(CMN)が2月16日に延期されたことで、市場の妨げとなる国内のノイズが取り除かれたとの見方がでている。
 ブラジルのイールドカーブは全体的に低下した。2024年のDIは9ベーシスポイント減少して13.49%、2025年は16ポイント減少して12.69%であった。2027年契約は12.73%で18ポイント減、2029年契約は12.94%で21ポイント減となった。2031年のIDは21ポイント後退し、13.03%となった。
 マガジンルイザ(MGLU3)とCVC(CVCB3)の株価がこの日の最高値となり、小売セクターに有利となった。それぞれ8.66%、8.65%と順次上昇した。この動きは、対外市場とは逆の方向で、ドルの対レアル下落を支持し、ブラジル市場におけるリスク選びを強化するものだと見られている。
 レアルに対するドルの下落について語るとき、ブラジルの通貨もコモディティ高の恩恵を受けた。チリ・ペソやメキシコ・ペソも、非製造業製品と密接な関係を持ちながら、通貨高を実現した。ここでは、買いが5.142レアル、売りが5.143レアルとなり、1.10%の安値で取引を終えた。
 アメリカの証券取引所は、明確な方向性を持たずに取引を終了した。ダウ平均は0.31%上昇したが、S&P500は0.07%、ナスダックは0.27%下落した。
 外部環境は、米国の金融引き締めの減速期待やバランスシート・シーズンへの警戒感もあり、方向感の定まらない混迷状態が続いている。期待以上のPMIのサービスと産業はわずかに減少で開いた後、アメリカの証券取引所の部分的な回復につながっている。

 

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