【2023年新年特集号】謹んで新年のご挨拶を申し上げます=在サンパウロ日本国総領事 桑名 良輔

桑名良輔在サンパウロ日本国総領事

 令和5年(2023年)を迎えるにあたり、皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 令和3年8月の着任以来、早くも2年半が経とうとしています。猛威を振るったコロナ禍も、ワクチンの普及もあって落ち着き、当地サンパウロにおいては以前のような日常が戻ってきています。
 昨年7月にはサンパウロの「日本祭り」が3年ぶりに開催され、コロナ前にも迫る18万人を越える来場者を記録しました。サンパウロの各地方都市においても日系団体が主催する様々なイベントが再開され盛況となっています。
 私も昨年になってようやくマリリアのジャパン・フェスト、アラサトゥバやイビウナの盆踊り、プロミソンとレジストロの灯籠流し等に参加することができました。これらのイベントは各都市の主要イベントとなっており、日系、非日系を問わず多くの住民の方々が参加し、焼きそば等の日本食に舌鼓を打ちながら、和太鼓や盆踊り等を楽しんでおられたのが大変印象的でした。
 やぐらの周りで何重もの輪を作り炭坑節からJ―POPまでを踊る日系・非日系の老若男女を目の当たりにして、私は当地日系社会の文化的発信力とブラジル人の文化的懐の深さを痛感しました。
 サンパウロ州の町という町に「会館」と呼ばれる日系人団体があり、老人会、婦人会、青年会等の相互扶助や親睦だけでなく、スポーツ、日本語教育、日本文化の継承のための様々な活動を行っています。近年は若者の参加が低調となっていたことに加えて、コロナ禍による制約で資金源となるイベントが開催できず、財政的困難に直面しているところも多いと言われていますが、それでも私が見させて頂いたイベントは、どれもが活気にあふれ、当地における日系パワーを目の当たりにしました。
 また、9月にはブラジル独立200周年を記念してブラジル日本文化福祉協会などの当地日系団体がリベルダーデ大通りで大規模なパレードを開催しました。数ある外国民族系団体でこの種のパレードを企画したのは日系団体だけとのことで、当地における日系社会の存在感を示すものと言えます。
 更に10月には、日本の水際対策措置も大幅に緩和され、日本への円滑な入国が可能となりました。これに伴い、茨城県知事をはじめ、福岡、大分、富山からの県使節団や浜松市長ご一行が来訪される等、日本からの来訪者も数多く訪問されるようになりました。また、日本企業の幹部の方々の来訪も益々増えてきています。
 今年は、連邦政府もサンパウロ州も新たな政権が成立しました。コロナ禍で一時低調となっていた日伯間の人的な交流も今後様々なレベルで再活性化することが期待されます。一時は引き上げていたJICA協力隊も戻ってきており、近く25名を越える見込みと伺っています。
 私共、在サンパウロ日本国総領事館としても、皆様と力を合わせて日系社会の発展と日伯関係強化のために取り組んで参る所存です。
 最後になりますが、本年が皆様にとって良い年となることを祈念して新年のご挨拶とさせて頂きます。

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