思い思いに大筆ふるい=茨城県人会書道教室忘年会

忘年会で挨拶する小林氏(左奥)

 去る12月17日、ブラジル茨城県人会館で同県人会の書道教室忘年会が開催され、約30人が参加した。忘年会では最初に大きな紙が用意され、参加者全員が思い思いの書を揮毫(きごう)。初心者からベテランまで用意された大筆を自由にふるい、出来上がった作品は壁に次々と飾られた。
 揮毫の後、指導者の小林月仙氏が「長かったコロナ禍で、オンラインでの書道教室がやむなく続きましたが、今年(2022年)6月から対面での授業が再開できて、本当に良かったです。茨城県の書道教室は県人会のみならず、日本祭りでも多くの方が訪れ列をなしてくれるほどです。また、最近ではブラジル全土から書道のデモンストレーションの依頼が舞い込み、書というものをブラジルに広める上で、とても重要なことだと考えています」と話した。
 続いて、前県人会長の黒沢儀人氏と現会長の本多泉美氏が挨拶。書道教室再開への喜びと関係者の努力をねぎらった。さらに山本郁香氏、西谷律子氏、田中敬子氏ら3人の指導者が紹介され、山本氏が「来年(23年)3月からは第1、第3土曜日と月に2回の授業再開としたい」と語ると、会場からは賛同の声が上がる。「皆さんも休まずにいらして下さい。そうでないと、先生方もやる気がでませんから」と釘が刺されると、会場からは笑いも起こった。
 その後、乾杯の音頭で昼食会となり、和やかな雰囲気の中、和気あいあいと久方ぶりの対面での忘年会で賑わった。

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