スザノ製紙でXマス前夜に火災=倉庫全焼も負傷者なし

焼け落ちた倉庫(Corpo de Bombeiros/Redes Sociais)
焼け落ちた倉庫(Corpo de Bombeiros/Redes Sociais)

 24日夜、サンパウロ大都市圏スザノ市のスザノ製紙で火災が発生し、近隣住民がクリスマスの晩餐を中断させられる騒ぎとなったと25日付現地サイトが報じた。出火したのは午後11時半頃で、約1千平米を焼失したという。
 火災が起きた時間帯は多くの住民がクリスマスの晩餐を楽しんでおり、火が燃え広がる際の音を花火の音だと勘違いする人もいた。
 だが、夜空を焦がす炎や煙に気づいた人々は、規模の大きさに驚くと共に、何が起こるかという不安に襲われた。多くの人々は焼けた建物の中に何があるのかなどを知らなかったためだ。
 工場にはセルロースや紙が大量にあり、鎮火には時間を要した。火の手は25日午前中に収まったが、消防は同日午後も再燃防止のための放水作業を続けた。初期消火は同社消防隊が行ったが、地元消防も消防車19台と消防士60人を派遣。消火には会社に近い貯水池の水も使われた。
 スザノ製紙は火災がスクラップセンターにも及んだとの声明を出したが、出火原因は現在もまだ調査中だ。
 同社では2016年にも倉庫で火災が発生し、1人が軽傷を負った。この時は消防車20台が派遣された。

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