「会員の積極協力に感謝」=商議所忘年会に170人=村田会頭と平田事務局長が退任挨拶

村田俊典会頭(写真:RUBENS ITO/CCIJ)

 ブラジル日本商工会議所(村田俊典会頭)は15日、サンパウロ市のチヴォリモハレジュホテルで、パンデミック以降3年ぶりとなる忘年会を開催した。会員企業代表者のほか、吉岡孝農林水産省輸出・国際局参事官、桑名良輔在サンパウロ総領事、在伯日本国大使館やパラー日系商工会議所からも参加があり、総勢170人で1年の労をねぎらった。今年度で退任する村田会頭と平田藤義事務長の挨拶も行われた。

 式典挨拶に立った村田会頭は「3年ぶりの開催で難しいこともあったと思いますが、積極的に協力してくれた会員と大勢の参加者の皆様に感謝します。パンデミックの困難の中、皆様のご支援でここまで来られました」と感謝の意を表した。村田会頭の任期は今年度まで。村田会頭は2015~16年と今回の2期3年9カ月の通算5年3か月間、会頭を務めた。来年からは小寺勇輝氏が会頭を務める。

平田藤義事務局長(写真:RUBENS ITO/CCIJ)

 平田事務局長は退任の挨拶で、61枚のスライドとともに20年の在任期間の印象的な出来事を振り返り、村田会頭の任期中、ブラジルでのビジネスで障壁となる輸入や関税について、政策対話委員会を設けてブラジル政府に働きかけた際のことなどを紹介した。「老兵は死なず、単に消え去るのみ」と今の心境を述べ、来年からは理事として引き続き商議所の活動に尽力する意向を示した。

挨拶する桑名総領事(写真:RUBENS ITO/CCIJ)

 桑名総領事は「忘年会は一年のネガティブなことを忘却するために行う」と、日伯両語で日本文化の紹介を交えながら挨拶。ロシア・ウクライナ戦争や東アジア情勢の危機など、国際情勢が不安定化する中、「志を共有する国とのパートナーシップを強化する」ことの重要性を説き、ブラジルは世界最大の日系社会や豊富な資源、エネルギー、食糧を有し、対する日本がテクノロジーや資本の面で補完できる関係にあり、「日伯は生まれながらのパートナー。日系企業の日々のビジネス強化が日伯の絆をより深める」と商工会議所の活動に期待を寄せた。
 参加者はマジックショーを見ながら食事と歓談を行い、25社の企業が寄付した景品の抽選会を行った。3000レアル以上の景品も多く、当選発表時には歓喜が沸き起こった。
 「過去20年の忘年会で一番盛り上がったと思うくらい」と、平田事務局長は笑顔で会員一同とともに一年を締めくくった。

会場の様子

最新記事