審議中に男性市議が強引にキス=同性愛女性市議に嫌がらせ

 サンタカタリーナ州の州都フロリアノーポリスの市議会で、男性議員が女性議員に抱きついてキスをするセクハラが行われ 問題視されている。7、8日付現地紙、サイトが報じている。
 問題行為が起こったのは7日、カルラ・アイレス市議(労働者党・PT)が審議中に通路を歩いていたところ、通路の脇の席に座っていたマルキーニョス・ダ・シルヴァ市議(キリスト教社会党・PSC)がカルラ市議の手を握って引き寄せようとした。カルラ市議がそれに抵抗を示すと、マルキーニョス市議は立ち上がってカルラ市議を背後から抱きしめ、無理やり顔にキスをした。
 この映像は監視カメラで録画されており、カルラ市議がその日のうちにネット上で拡散した。同市議は「市議会内に女性問題の捜査チームを創設することが承認された日に、さらに戦わなければならないハラスメントが生まれてしまった」と支持者たちに訴えた。
 カルラ市議は同市議会で最年少の女性かつ同性愛者で、市議会内で同性愛問題を担当する立場でもあったことから、マルキーニョス市議の行為は女性のみならず、同性愛者に対する差別行為にあたるとして批判の声が高まっている。
 この件はテレビのニュースでも報道された上、カルラ氏がPTの議員でもあったことから、ルーラ次期大統領がSNSでこの問題を取り上げ、カルラ市議への連帯を呼びかけたことで、反響がより大きくなった。
 マルキーニョス市議や所属政党のPSCは謝罪したが、フロリアノーポリス市議会は捜査を行う意向だ。

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