JAL財団=ブラジルから3人が受賞=世界こどもハイクコンテスト

表彰式の様子(提供写真)

 公益財団法人JAL財団は「第17回世界こどもハイクコンテスト」を開催し、10月29日にサンパウロ市の日本文化広報施設「ジャパンハウス・サンパウロ」(JHSP)でブラジル参加者表彰式を行った。
 当地からはヂエゴ・エイジ・シモダくん(12歳)、アナ・ルイザ・パチェコ・ヨシナガちゃん(12歳)とデボラ・ソアレス・テイシェイラちゃん(14歳)が表彰された。
 同大会は、日本航空が東京オリンピック開催年の1964年に、アメリカのラジオ音楽番組を通じて、俳句の投稿を全米に呼び掛け、4万1千もの投句があった「ハイクコンテスト」を始まりとしている。
 1990年以降は、JAL財団が日本航空から「子どもハイクの事業」を引き継ぎ、全世界15歳以下の子どもたちからの投句を募集する『世界こどもハイクコンテスト』を、2年に一度開催するようになった。同コンテストは、俳句を通じて子どもたちの感性を養い、日本と世界の子どもたちの相互交流を深めることを目的としている。
 表彰されたヂエゴ君は「とても誇らしい気持ちになりました」と語り、アナちゃんは「まさか自分がこの賞を受賞するとは思ってもいませんでした」、デボラちゃんは「俳句を知ったのはこのコンテストがきっかけ。俳句からは多くの気付きを得られました」と喜びを語った。
 表彰式に参加した今安毅JAL南米統括部長は「俳句を通じて文化交流を行う同コンテストの開催に携わることが出来、大変光栄です」と語り、小堤明日香在サンパウロ領事は「俳句という日本特有の文化表現がしっかりと理解されていて感動しました」と述べ、受賞者らを祝福した。
 次回は2023年11月に申し込みが開始される。

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