土砂崩れ事故、道路警察が管理責任追及=「通行止めの判断怠った」

 【既報関連】11月28日に起き、2人が死亡、不明者約30人と見られているパラナ州グアラトゥーバ付近の国道376号線での土砂崩れ事故に関し、2度目の土砂崩れが起こる前に車両通行を止めなかったとして、連邦道路警察(PRF)は運営企業の責任を問う意向を表明した。11月30日、1日付現地紙が報じている。
 PRFのアントニオ・パイム・ジュニオル支部長は11月30日、国道376号線での土砂崩れで多数の車両が巻き込まれたことに関し、「運営企業のアルテリス・リトラル・スル社の責任」との見解を示した。
 同線では11月28日15時30分に最初の土砂崩れが起きていた上、2度目の土砂崩れの1時間以上前から土色の濁流が見られており、「なぜこの時点で通行を止めなかったのか」と、運営会社の判断に疑問を呈した。
 同道では19時半頃に起きた2度目の土砂崩れにより、少なくとも15台の乗用車、6台のトラックが土砂の下敷きとなったり路肩から転落したりした。また、クリチーバ方面行きとサンタカタリーナ方面行きの両車線が完全に塞がれている。
 アルテリス側は「最初の土砂崩れの時点では要因がわからず、通行止めの判断まではできなかった」との見解を示している。
 国道376号線では1日も引き続き救出作業が行われているが、雨のために作業は難航し、依然として2人の死を確認しただけだ。

 

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