ソチ五輪スノボ代表の角野さん=(1)=米国アスリートビザ更新で来伯

角野友基さん

 「たった2週間弱しかブラジルにいなかったのに、数え切れないほどの縁があって本当に驚きの連続だった。スノーボードのプレーシーズンが終わったら、また絶対来たい」――そうハツラツと語るのは、ソチ五輪スノーボード日本代表の角野友基さん(かどのゆうき・26歳・米国ワイオミング州在住)だ。角野さんは米国在住ビザの更新手続きをブラジルで行うため、9月17日から同月29日までサンパウロ市に滞在した。角野さんにスノーボーダーとしての来歴とブラジルとの繋がりを聞いた。
 角野さんは、兵庫県三木市出身。8歳の時に父親の影響でスノーボードを始め、11歳の時にプロとして認定された。2011年には、世界最高峰のプロ・スノーボーダーが集う大会「AIR & STYLE北京大会」に史上最年少での招待出場を果たし、翌年開催された同大会でアジア人選手として初優勝を成し遂げた。
 その後、スノーボード・ワールドカップ優勝、世界最高峰のスノーボード大会「BURTON US OPEN」で2度優勝、14年のソチ五輪大会に出場するなど日本スノーボード界を代表する選手の一人となった。
 20年1月からアメリカのアスリートビザを取得し、同国に住んでいる。21年まではカルフォルニア州のビッグベアーに、現在はワイオミング州に在住。どちらもスノーボードに適したゲレンデがある州だ。
 角野さんは今回初めて南米を訪れた。来伯目的は、米国アスリートビザビザの更新だ。「アメリカでは外国人が定住ビザを更新する際、一旦米国から出て他の国の米国領事館で更新しないといけないんです。メキシコやカナダ、母国日本での更新も考えましたが、どこもコロナの影響で手続きにかなり時間がかかると聞き悩んでいました。そんな時に知人からブラジルは更新に時間がかからないと聞いて来伯を決めました。今回のことがなかったら多分ブラジルに来る機会はなかったと思います」と語る。
 「ブラジルに来る前は、治安が悪いことは知っていたけど、詳しいことは一切知りませんでした。未知の世界に行くみたいでワクワクしました。インターネットで調べると日本人がヴィーガンラーメンを作っていたり、日系の歯科医院などがあることを知り驚きました」と語った。(続く、淀貴彦記者)

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