サッカーW杯=日本がコスタリカに惜敗=日曜朝7時に50人が熱く応援

心配そうな表情で試合を見つめる観戦会参加者の皆さん

 サッカーW杯の日本対コスタリカ戦観戦会が27日午前7時からサンパウロ市のブラジル日報協会会議室で行われた。日曜日早朝にも関わらず、会場には当地在住日本人や日本ファンの日系人やブラジル人など約50人が集まって日本語、ポ語で応援した。
 色鮮やかな紅白幕が張られ、日伯両国旗が掲げられた会場のテレビ前には、日本代表のユニフォームを来た老若男女が集い、試合開始を待ちわびていた。この試合に勝てば、グループリーグ突破が決定するとあって日本代表には強い期待が寄せられていた。朝早くにも関わらず、「勝負に勝つ」との縁起を込めた「トンカツ」が、今回は3人から持ち込まれ、ブラジルの定番軽食「コシーニャ」や「キビ」などと共に仲良く卓上に並んだ。
 前半は膠着した展開が続き、会場では日本のゴールを待ちわびて痺れを切らす観戦者の姿が見られた。
 後半は日本に何度か得点機会が訪れたが、活かすことは出来なかった。そして後半36分、日本のゴール前でのクリアミスからボールをつながれ、コスタリカが先制ゴールを決めると、会場観戦者はみな頭を抱え、大きなため息を漏らした。
 日本は懸命な追いあげを見せ、相手ゴールペナルティーエリア内で得点機会を迎えるが、機会を活かすことは出来ず、敗れた。
 日本の勝利を期待していた武本憲二(けんじ)さん(3世、78歳)は「ドイツに勝って、その勢いで連勝すると思ってた。負けて残念。次戦のスペインは難しい戦いになるが頑張ってほしい」と応援した。
 日本の敗戦を悲しむ声が多い一方で、日本の決勝トーナメント進出のシナリオを冷静に分析する人も。日伯文化連盟コミュニケーション担当理事の藤永英明カルロスさん(2世、42歳)は「次戦のスペインに勝つのはドイツ戦より厳しい。自力で決勝トーナメント進出するのは現実的ではないが、他試合の結果次第で進出できる」と語った。
 スペイン対ドイツ戦が引き分けとなったため、日本はスペインに勝利すれば、予選リーグ突破が決定することになった。
 スペインと引き分けになった場合、コスタリカとドイツが同点に終われば、得失点差で日本が決勝トーナメントへ進出する。コスタリカがドイツに敗れた場合、ドイツと日本の得失点差で決勝トーナメント進出国が決定する。
 日本が敗れた場合には決勝トーナメント進出の可能性はなくなる。
 日本代表対スペイン戦観戦会も、12月1日(木)午後4時から、ブラジル日本文化福祉協会ビル6階ブラジル日報協会会議室(R. São Joaquim, 381)で開催される。参加申し込みは当協会(電話11・3164・0474)、またはフォーム(https://forms.gle/PYUCp2kYtRURStRV8)から。

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