エスピリトサント州で学校襲撃事件=3人が死亡、11人負傷

負傷者への対応のために派遣されたヘリコプター(25日付G1サイトの記事の一部)
負傷者への対応のために派遣されたヘリコプター(25日付G1サイトの記事の一部)

 エスピリトサント州で25日、武装した男が公立校と私立校で銃を乱射し、3人が死亡し、11人が負傷する事件が起きたと同日付伯字サイトが報じた。
 現場は州都ヴィトリアから85キロのアラクルス市で、市中心部から22キロのコケイラル海岸にある州立プリモ・ビッチ校と私立コケイラル海岸教育センターが襲われた。
 州保安局によると、プリマ・ビッチ校が襲われたのは午前9時半過ぎで、覆面姿の男が校内に侵入直後に銃を乱射。廊下を走って教員室に向かうと、ここでも銃を乱射した。
 男はその後、校門前に止めてあった車で同地区内の海岸教育センターに向かい、同校に侵入。ここでも銃を乱射し、車で逃げた。
 この事件により、プリマ・ビッチ校の教師2人が即死。コケイラル海岸教育センターの生徒1人は銃弾を浴びて病院に運ばれたが、死亡した。また、両校で出た負傷者は11人で、救急車が派遣されたが、内1人はヘリコプターでの移送を必要とする状態だったという。この事件のため、同市内の学校は全て休校となった。
 警察は防犯カメラの映像などから犯行に使われた乗用車を特定。ナンバープレートは一部が覆い隠されていたが、画像で確認できた情報から所有者の住所を突き止めた警察は、事件から約4時間後に所有者の自宅に赴き、容疑者を逮捕した。
 犯人逮捕の情報はレナト・カーザグランデ同州知事(ブラジル社会党)もツイッターで流したが、死者や負傷者、犯人の名前、犯行の同機などは、午後2時半現在も明らかにされていない。
 なお、同知事は哀悼の意と共に捜査の行方を見守るとの意向を表明。ルーラ次期大統領も、遺族や負傷者らに連帯の意を表明した。

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