リオ州、カブラル氏の息子を捜査対象に=タバコの違法販売に関与か
リオ州で違法タバコの販売組織に対する連邦警察の捜査が23日朝に行われ、ラヴァ・ジャット作戦で有罪となって現在服役中のセルジオ・カブラル元リオ州知事の息子が捜査対象の一人となっている。23日付現地サイトが報じている。
今回の捜査は連警と連邦検察庁が米国保安当局の支援を得て行い、リオ州でタバコの違法販売を行っている武装犯罪組織が対象となっている。今回は27の逮捕令状、50の家宅捜査令状が出された他、高級乗用車や不動産、現金、銀行口座の残高など、3億レアルに上る資産の差し押さえも行われた。
連警によると、この組織のために国は20億レアル以上の損害を被っているという。
今回の捜査では、ラヴァ・ジャット作戦の裁判で有罪となり、2016年以降、服役中のセルジオ・カブラル元リオ州知事の息子のジョゼ・エドゥアルド・ネーヴェス・カブラル容疑者も捜査対象となっているという。
カブラル氏は2016年に、リオ五輪での工事などに伴う工事に伴う贈収賄工作などで有罪に問われ、ニテロイ市の軍警大隊特別刑務所で服役中だ。同氏は5件の容疑で服役していたが、内4件が失効し、容疑を一つ残すのみとなっていた。
リオ州軍警によると、カブラル氏は息子のジョゼ・エドゥアルド氏に逮捕令状が出たと聞いて、刑務所内で失神したという。