日本財団=尾形武寿理事長が来伯視察=援協イペランジアホームへ

スザノ・イペランジアホーム関係者と緒方理事長(中央右)

 日本財団の尾形武寿(おがた・たけじゅ)理事長らが10月12日、サンパウロ日伯援護協会(援協、税田パウロ清七会長)傘下のスザノ・イペランジアホームを訪問した。同ホームは日本財団から助成を受け、施設の改築などを行っている。
 尾形理事長らは、施設を視察し、入居者らにお菓子を差し入れ、税田会長から2021年度事業報告を受けた。事業報告では、コロナ禍前半では感染者数がゼロ人だったこと、4回目の予防接種後に感染者が現れたが重症者はいなかったことなども述べられた。
 日本財団から同ホームへは2016年に、9375万円(約331万レアル)の支援が行われ、2001年から14年にかけて約6671万円(約236万レアル)が支援された。

 尾形理事長は「日本移民は国策で海外へ送り出され、忍耐と努力で裕福とはかけ離れた生活を送ってきた。そんな人たちのためのお手伝いを行っていきたいし、4世や5世などの日本のルーツに関心を抱いていても行ったことがない若年層の人達の協力もしたい」と抱負を語った。
 税田会長は「援協傘下の6つの福祉施設などはどれも日伯友好病院の収益によって保たれています。その中で日本財団などからの支援は、より社会に良質なサービスを提供するためにとても重要なものであります」と話した。

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