グラミー賞=アニッタが新人賞ノミネート=ブラジル人アーティストで49年ぶり

 女性歌手アニッタが15日、世界最大の音楽賞グラミー賞において新人賞にノミネートされた。ブラジル人アーティストで同賞にノミネートされたのは49年ぶりの快挙だ。16日付現地紙が報じている。
 アニッタはこの日、米国人歌手のオマー・アポロやイタリアのロックバンド、マネスキンら、他9組のアーティストと共に新人賞にノミネートされた。
 この部門にブラジル人アーティストがノミネートされたのは、1974年のエウミール・デオダード以来、49年ぶりのこととなる。同賞はほかに、「イパネマの娘」で知られるアストラッド・ジルベルトとトム・ジョビンが1965年にノミネートされているが、このとき、彼らはビートルズに敗れている。アニッタが受賞すればブラジル人ではじめてとなる。
 また、新人賞は「最優秀アルバム」「最優秀レコード」「最優秀楽曲」と並ぶ「主要4部門」と称されているが、1965年にジョアン・ジルベルトがスタン・ゲッツとの共演した「イパネマの娘」が最優秀アルバム、アストラッド・ジルベルトが歌った「イパネマの娘」が最優秀レコードを受賞した例や、ジョビンのフランク・シナトラとの共作「シナトラ&ジョビン」が1968年に最優秀アルバムにノミネートされた例があるだけだ。
 アニッタはブラジルでは2012年にデビューしているが、今年はシングルの「エンボルベール」が国際的に大ヒットし、世界的にも知られはじめた。

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