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幹線道封鎖ストに支援者=企業家や市議らの関与判明

2022年11月10日

選挙高裁で8日に行われた検察官達との会合(Alejandro Zambrana/Secom/TSE)
選挙高裁で8日に行われた検察官達との会合(Alejandro Zambrana/Secom/TSE)

 【既報関連】大統領選挙の結果を不服とするボルソナロ派のトラック運転手達が10月30日夜から起こした、国道などの幹線道封鎖ストに、企業家や公職者の支援があった事が明らかになってきている。
 幹線道封鎖ストの背後に大掛かりな支援組織がある事は、サンパウロ、サンタカタリーナ、エスピリトサントの各州の検察官が8日に選挙高裁のアレッシャンドレ・デ・モラエス長官と行った会合で報告された。
 幹線道封鎖ストが組織的な違法行為であるとの見解は、会合当日にサンパウロ州の検察官も明かしていたが、サンタカタリーナ州の検察官は9日、より具体的に、同州では少なくとも12人の企業家や公職者が違法なストの支援や組織化に関わっていたと述べている。
 ただし、サンパウロ州の検察官もサンタカタリーナ州の検察官も、現在はまだ捜査を継続しているため、実名などは明かせないと釘を刺している。
 サンタカタリーナ州の場合、支援組織はスト参加者への食事や輸送手段だけでなく、簡易トイレなども提供していたという。これにより、同州内では70カ所で幹線道封鎖を伴う抗議行動が起きたという。同州では7日までに全ての封鎖カ所が解除されている。
 10月30日からのストは、南部や南東部を中心に始まったが、瞬く間に全国に広がった。連邦道路警察の報告書によると1千カ所以上の封鎖を解除した事になっているが、実際に火付け役になった州や全国のつながりはまだ捜査中だ。
 各州検察局の報告者は選挙高裁長官に提出されたとの報道があるが、この会合は最高裁のモラエス判事との会合だったとの報道もあり、8日にはより詳細な捜査結果を速やかにまとめるようにとの命令も出ている。
 この命令にある捜査の対象は企業家だけではない。モラエス判事は、決選投票日に検問を行わせた上、幹線道封鎖ストでも適切な対応をしていなかったとされる連邦道路警察のシルヴィネイ・ヴァスケス長官や、スト参加者を支援するかの行動をとった連邦道路警察官や軍警についての捜査も命じている。


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