ボルソナロ大統領の長男、三男がイタリア国籍取得か=父の大統領選落選直後に

 ボルソナロ大統領長男フラヴィオ上議と三男エドゥアルド下議がイタリア国籍の取得を目的にイタリア大使館を訪れたことが明らかになった。8、9日付現地紙、サイトが報じている。
 フラヴィオ、エドゥアルドの両氏は8日、ブラジリアにあるイタリア大使館を訪れ、イタリア国籍取得の手続きを行っている。
 そのことについて取材陣に尋ねられたフラヴィオ氏は、「ボルソナロ家はイタリアに起源があり、国籍を求めるのは自然なこと。2019年9月から手続きを始めていた」と語っている。
 フラヴィオ氏はイタリア移住の可能性に関して、「任期があと4年あり、再選も考えているのでその予定はない」と否定している。
 フラヴィオ氏、エドゥアルド氏はともに最高裁のネット犯罪者の捜査対象となっている。フラヴィオ氏に関しては、現在訴訟は止まっているものの、リオ州議時代のラシャジーニャ疑惑で公金横領も疑われている。その一方で、大統領選で落選したボルソナロ大統領は現状での公職就任がないため、退任後は不逮捕などの免責特権(フォロ・プリヴィレジアード)が失われる。
 なお、イタリアでは10月にジョルジャ・メローニ首相による極右政権が発足したばかりだ。

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