Brasil Nippou Gourmet Banzai!!=Bolinha – A Casa da Feijoada=上皇ご夫妻も食したフェイジョアーダ

 1946年創業、聖市イタインビビ区にあるフェイジョアーダの名店「Bolinha」は、地元ブラジル人のみならず海外観光客からの評価も高い。1998年のブラジル日本移民90周年時には、慶祝のためご来伯された上皇ご夫妻も訪れられた。
 同店では、薪釜でじっくりとフェイジョアーダを煮込む。フェイジョアーダのレシピは、初代店主のアフォンソ・パウリーロさんが「世界一美味しいフェイジョアーダ」を目指して完成させた。現在はアフォンソさんの息子のパウロ・アフォンソ・パウリーロさん(75)がレシピを受け継ぎ、提供している。

取材に応じたパウロ・アフォンソ・パウリーロさん

 同店では伝統的なフェイジョアーダと脂身の少ないヘルシータイプの「Magra」が選べる。フェイジョアーダの値段は日~金曜日、一人前118・70レアル、二人前221・30レ、食べ放題一人146・60レ。土曜日と祝日は食べ放題のみ注文可能で一人182・60レとなっている。
 フェイジョアーダには前菜として、パン、ポンデケージョ、トヘスモ、ベーコン、マンジオッカが付く。味はどれもシンプルながらうまい。
 フェイジョアーダには、白ご飯、コウヴェ、揚げバナナ、リングイッサ、豚ロース焼き、ファロッファ、唐辛子ソース、カイピリーニャが付く。
 フェイジョアーダセットがテーブルに並ぶと、漂う良い香りに思わずお腹も鳴ってしまう。「これが上皇ご夫妻も食されたフェイジョアーダ…、どんな上品な味わいなのだろう」と思いながら一口。うまい。
 複雑なうまさではない。フェジョンと豚肉の素朴なうまさが濃縮されている感じだ。同店は創業時、ボテッコ(飲み屋)だったという。フェイジョアーダも地元サッカークラブの優勝を記念して初代店主が母親のレシピを参考にして完成させた。歴史を重ねて名店と評されるようになった今でもその味の根底には「庶民の味」があった。食べる手は止まらずあっという間に完食。これはきっと上皇ご夫妻もおいしさのあまり勢いよく食べたに違いない。

 同店では配送サービスにも力を入れている。本店で作ったフェイジョアーダを急速冷凍し、配送用支店へ輸送。支店で解凍調理して配送することで、本店さながらの味を家で楽しむことが出来る。現在の配送地域は聖市、グアルーリョス市が中心だが、今後は配送用支店をバルエリ市アルファヴィーレ地区にも設立する予定だ。

 店舗情報
 営業日:月曜日~金曜日11時から16時半、土曜日~日曜日11時半から19時
 住所:Avenida Cidade Jardim, 53, Jardim Europa – Itaim Bibi, São Paulo – SP, 01453-000
 電話:11・3061・2010

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