【18日の市況】企業決算後の外国の動きに引っ張られてイボベスパ指数1.87%上昇、ドルは0.91%下落

 米国の銀行は予想を上回る数字をもたらし、英国の危機は続き、勢いを失っている。Ibovespaは火曜日(18日)に1.87%上昇して115,743ポイントとなった。ブラジル株式市場の主要指標は、米国のベンチマークにほぼ追随して上昇した。
 ニューヨークでは、ダウ平均が1.12%、S&P500が1.14%、ナスダックが0.90%、それぞれ上昇した。
 今週火曜日は比較的議題が少ない日だったので、大部分が予想より良かったアメリカの大手銀行の決算は、短期的に市場を元気付けたようだ。本日、ゴールドマン・サックスの第3四半期決算が発表され、利益は年率換算で後退したものの、市場の予想を上回った。アナリストによると、世界をリードする経済大国の金融機関は、底辺からはほど遠い状況と見られている。この好結果は投資家を勇気づけ、相場に強い変動をもたらしていた景気後退の懸念をいくらか払拭したとコメントする専門家もいる。
 ここ数日繰り返されている、投資家に元気を与えているもう一つの要因は、英国の新首相 Liz Truss の政権交代だ。彼女は本日、国の信用危機の引き金となった、減税を柱とする財政計画の失敗を公式に謝罪した。
 銀行の決算や国際情勢の改善により、国債の利回りは若干低下した。10年物は前日より1.5ベーシスポイント低い4%で取引を終了し、2年物は2.3ポイント低い4.433%だった。
 他の通貨に対するドルの強さを示す指数であるDXYは、112.07ポイントで安定的に本日の取引を終えた。一方、レアルに対しては、買いが5.254レアル、売りが5.255レアルと0.91%のマイナスとなった。
 ブラジルのイールドカーブも全体的に低下した。2023年物のIDは13.67%で安定的に取引されたが、2025年物の利回りは3.5bp低下して11.60%になった。2027年と2029年のDIは11.44%と11.59%で、ともに4ポイント低下している。2031年版DIは5ポイント後退して11.66%だ。
 国際情勢やコモディティ価格の下落に伴い、将来の金利が低下し、世界的なインフレ圧力が緩和され、リスク銘柄に有利となる可能性があると説明するアナリストもいる。
 ブラジルは世界的な金利上昇サイクルの中では先行しており、来年には低下サイクルに入る可能性があるため、小さな危機とコモディティの低下がブラジルの株価をさらに押し上げる結果となった。
 ブレント原油の1バレルあたりの価格は、米国政府がコモディティ価格抑制のための準備金放出を検討しているとの発表を受けて、1.52%下落の90.23米ドルでこの日の取引を終えた。大連港で取引された鉄鉱石は0.36%下落し、1トン95.42米ドルだった。
 でも、コモディティの後退と、ペトロブラス(PETR4)とヴァーレ(VALE3)の株式は、銀行と一緒にプラスの領域で推移し、Ibovespaは高値を維持した。

※この市況記事は20日から11月5日までの間、毎日ではなく不定期になります。

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