《ブラジル》生活扶助受給者の登録更新=期間延長後も長蛇の列続く

(写真)登録更新のため、路上で寝て待つ人々(レシフェ市、14日付G1サイトの記事の一部)

 市民省が13日、生活扶助のアウシリオ・ブラジルなどの受給者の登録更新が思うように進んでいない事を受け、更新期間の延長を決めたが、受給資格喪失を恐れる人達が14日も長蛇の列をなしたと13、14日付現地サイトが報じた。
 アウシリオ・ブラジルその他の社会福祉プログラムの対象となっている人達は、連邦政府が指定する統一登録システム(CadUnico)に登録し、2年毎または変更が生じる都度、登録内容を更新する必要がある。
 前回の更新または新規登録や登録変更から2年以上経っている人達は800万世帯に上り、2月から更新を行い始めていたが、最終期日の14日が近づいても更新のための人の列は延々と続いた。
 前日から並んで18時間以上経てから対応してもらえたといった人や、対応待ちの人の間での喧嘩やいさかいといったトラブルが続出。徹夜での列待ちの最中に体調を崩す人も後を絶たなかったが、それでもなお、10日現在も26万3千世帯が登録更新を終える事ができずにいた。
 このため、市民省は13日に更新期間を30日間延長した。だが、期限が延長された事を知っていても、一度帰ればまた並び直す必要があるのを嫌う人達や、受給資格を失う事を恐れる人達がそのまま列に残ったりしたため、14日も全国各地で長蛇の列ができていた。

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