子供への性的虐待=パラー州の検察が存在否定=「証拠はあるが見られない」

 【既報関連】8日に「3〜4歳の子供たちが人身売買の被害を受けている」との発言を行ったダマレス・アウヴェス前人権相に対し、パラー州の連邦検察官が「そのような報告が行われたことがない」との発表を行った。これを受け、ダマレス氏が「証拠はない」としながら別の見解を示した。13、14日付伯字紙、サイトが報じている。
 パラー州の連邦検察官が13日に発表したところによると、ダマレス氏が主張した「マラジョー島で、子供たちにオーラル・セックスを行わせたり、アナル・セックスの対象にしたりするという性的虐待が行われている」という疑惑に対して、「過去30年間の記録を遡ってみても、元人権相が告発した内容に相当する内容の告発が行われたことはない」という。
 連邦検察によると、2006~15年に3件の告発があり、1992年に起きた子供に対する国際的な人身売買犯罪に関する捜査を行ったことはあるが、子供への性的虐待に相当する記録はないという。
 ダマレス氏の告発した内容は国際的な人身売買にはあたらないため、同件はパラー州検察局に送られたが、州検察局も12日、「報告の記録はない」との見解を示した。
 検察側の否定的な発表が続く中、ダマレス氏は13日にバンデイランテス局の取材に応じ、「自分は証拠を持っていない」が「街で多くの人が話していることだ」と、その情報源を明かした。
 ダマレス氏は、マラジョー島での子供に対する性的虐待に関しては人権省に証拠が届けられているが、「守秘項目のため、自分では確認することができない。だが、同省に届いた告発は全て然るべき部署に転送された」と語っている。

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