JICA=海外協力隊員2人が再着任=2年間のパンデミックを経て

後列左から2人目が臼井希さん、その右に小笠原純子さん
後列左から2人目が臼井希さん、その右に小笠原純子さん

 国際協力機構(JICA)ブラジル事務所(江口雅之所長)は8月31日、サンパウロ市の同事務所会議室にてJICA海外協力隊員再派遣着任式を行った。再派遣されたのは、和食料理指導の小笠原純子さん(山梨県)と幼児教育指導の臼井希さん(福岡県)の2人。
 小笠原さんらは、2020年に協力隊員としてで任務に就いていたが、新型コロナウイルス流行のため、日本への帰国を余儀なくされていた。2年間の待機期間を経て、再着任した。
 小笠原さんは、パラー州ベレン市の汎アマゾニア日伯協会へ2年間派遣される。「再派遣を待ってくれていた汎アマゾニア日伯協会に感謝しています。アマゾンの魚を使って、日本の味を再現し、ブラジル人も美味しいと思う日本料理を作りたいです」と意気込みを語った。
 汎アマゾニア日伯協会事務局長の伊藤まみさんは「2年間の待機期間を終え、再びベレンに来てくれた小笠原さんに感謝しています。北伯日系社会を中心に日本料理が伝道されることを期待しています。2年間宜しくお願い致します」と期待をよせた。
 幼児教育指導の臼井希さんは、パラー州ベレン市にある、越知日伯学園へ6カ月派遣される。「後悔の無いように頑張りたい。日本の教育を伝えるとともに、あそびと学びが結びついているブラジルの教育を学びたいです」と語った。
 越知日伯学園の越知恭子学園長は「パンデミックが起き、多くの方々が再派遣を諦められた中、当学園復帰をひたすら希望され、再び当学園に来てくれた希先生に心から感謝しています。6カ月月という短い期間ではありますが、現地の職員にしっかりとご指導いただきたい。また、こちらでの経験を生かし、日本で地域社会に幅広く貢献してほしい」と述べた。

 

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