コンセプトは「食べる宝石」=高級スイーツ店「Motchimu」開店

「食べる宝石」がコンセプトのMotchimuの店内
「食べる宝石」がコンセプトのMotchimuの店内

 宝石のような高級感を醸し出し、一口サイズの白餅(しろもち)の中にチョコレートなどが入っている和風と洋風を合わせたスイーツの店「Motchimu」が10月3日からサンパウロ市ジャルジンス区(Rua Melo Alves,303)にオープンする。オーナーは、日系3世で21歳の村上潤(じゅん)さん。幼い頃に食べた母親手作りの餅の味と、数年前に行ったニューヨーク旅行の途次で思いついた店のアイデアを実現させた。
 同店では「食べる宝石」をコンセプト(概念)に、直径2センチほどの小さな球型の白餅の中にチョコ、小豆(あずき)、キャラメル、ピーナツバター、カフェ、デコポンや杏子(あんず)のゼリーなどをそれぞれに入れた12種類のスイーツを販売。テイクアウト(持ち帰り)用とともに、店内には8人掛けの和風テーブルがあり、スイーツと玄米茶、煎茶(せんちゃ)、ほうじ茶、抹茶(まっちゃ)などのセットメニュー(120レアル~)を、スーパーバイザー(管理者)で村上さんの母親であるスザナ江梨子(えりこ)さん手作りの陶器で楽しむことができる。

オーナーの村上潤さん(提供写真)
オーナーの村上潤さん(提供写真)

 店内は和風の様相ながら、ガラスのショーケースに入れられたスイーツはまさに宝石のようで、スライド式のケースから商品を一つずつ丁寧に取り出して販売する仕組みとなっている。
 チョコの原料は、Luisa Abram社が独自にブラジルのアマゾン地域で委託生産し、「Bean to Bar」と呼ばれる自然のカカオから直接作られた板チョコを使用。70%のカカオを使用した苦味のある「ダーク」、42%のカカオにミルクを混ぜた「ミルクチョコ」、「ホワイトチョコ」やMotchimu特製の「抹茶チョコ」等のスイーツも味わえる。
 また、店内向かって左側の壁には有名アーティストSpeto氏のオリジナル作品が描かれているほか、奥側には一面に障子(しょうじ)の装飾が施され、和風気分に浸ることができる。
 スイーツ作りの指導も行っているスザナ江梨子さんは、「気楽にお茶を飲みに来ていただければ」と来店を呼びかけている。スイーツは1個10レアル(抹茶味のみ12レアル)。
 同店は、地下鉄4号線オスカー・フレイレ駅から2ブロックと程近い。営業時間は月~土曜日の午前10時から午後8時まで。日曜日は定休日。連絡先は電話(11・91596・0303)インスタグラム(@motchimu)。

最新記事