【28日の市況】イボベスパ指数終値は0.07%高、ドルは0.50%後退

 外部シナリオの改善にもかかわらず、選挙シナリオの影響でブラジル指標が悪化したようだ。Ibovespaは水曜日(26日)に0.07%上昇し、108,451ポイントで取引を終えた。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、米国で見られたものを部分的に踏襲したが、かなり弱いパフォーマンスとなった。
 ニューヨークでは、ダウ平均が1.88%、S&P500が1.96%、ナスダックが2.05%それぞれ上昇した。日中、市場は少し混乱していた。外為市場では、10年物国債の利回りは早朝には4%を超える水準で取引されていたが、終値は3.70%前後となり、その差は30bp以上となった。これがある種の混乱につながったようだ。
 イングランド銀行 (BOE) の介入は、市場の緊張を緩和するためのものであり、この動きによって緊張が緩和されたという見方もある。ブラジル中銀は、ドルが上がりすぎたときに、通貨を安定させるためにドル売りに走った。イギリスでも同じように、ポンドの価値を上げようとしたが、長期的には何も変わらなかったと見られている。
 英国の通貨は対ドルで1.37%上昇し、1.087米ドルで取引を終えた。このため、先進国の他の通貨に対するドルの強さを示すDXYは1.18%下落し、112.76ポイントとなった。一方、レアルに対しては、買いが5.349レアル、売りが5.350レアルと、0.50%の下落にとどまった。
 BOEの介入はコモディティ関連価格も押し上げたようだ。ブレント原油は1バレル89.16ドルと、3.35%の高値で取引を終えた。
 しかし、ペトロブラスの普通株と優先株(PETR3;PETR4)は、現在選挙投票の最有力候補であるルーラ前大統領が当選した場合の価格政策の変更の可能性について話す中で、Ibovespaの大型銘柄の中では、それぞれ0.70%と1.35%下落した。
 ペトロブラスがIbovespaと石油セクターをアンダーパフォームしたのは、おそらく選挙問題が株価に影響したためだろうと見られている。ブラジルの株式市場は、今日は米国の指標より悪いものの、月間ではパフォーマンスが良いので、選挙が近いことなどから、少し悪くなる日もあるのが普通だと見られている。
 選挙の緊張感は、ブラジルのイールドカーブにも一部感じられた。2023年版IADの利回りは1ベーシスポイント上昇し13.68%、2025年版IADの利回りは12ポイント上昇し11.73%となった。2027年、2029年のIADはそれぞれ18ポイント、20ポイント上昇し、11.72%、11.91%となった。2031年のDIは12%で、20ポイント上昇した。
 イールドカーブの上昇にもかかわらず、ブラジル指標の主な高値はビルダーでした。サイレラ(CYRE3)の普通株は8.15%上昇、MRV(MRVE3)は7.52%上昇した。
 ハイライトは不動産セクターで、強い上昇で幕を閉じた。この背景には、中銀が利上げのトップランナーとして登場したこともある。さらに、今日は大手銀行がこのセクターに買い推奨を出したこと、選挙で補助金制度に期待したことなどもあった。
 Ibovespaの最大の下落の中でBBセグリダデ(BBSE3)、4.30%ダウン、ミネルバ(BEEF3)、3.63%ダウンとマルフリグ(MRFG3)の普通株式は、3.03%ダウンだった。

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