読売特派員、大月さん着任=「南米の被爆者証言聞きたい」

大月美佳特派員
大月美佳特派員

 「いきなりアルゼンチンの副大統領暗殺未遂事件、ブラジル人容疑者の帰国逃亡、そして大統領選の取材と立て続けなので、てんてこ舞いしています」。読売新聞の女性初南米特派員、大月美佳さん(40、兵庫県)が1日に着任した。着任挨拶のため26日に編集部を訪れ、現在の心境をそう語った。
 大月さんは上智大学英語学科卒。在学中に在日コロンビア人に関して調査した経験から中南米に興味を持っていたという。2006年に神戸新聞に入社、第2次大戦時代の体験取材を重ね、被爆者に関する記事も書いてきた。14年に読売新聞に転職し、福島支局などを経て、今回リオ支局長に就任した。
 「神戸新聞時代の先輩記者、宮沢之祐さんの影響もあって、日系社会にとても興味があります」とのこと。宮沢さんは神戸新聞記者時代、JICA青年ボランティアとしてブラジリアの日本語モデル校に派遣された。現在は京都府の中学校で教師をしている。
 大月さんは 「南米の被爆者のお話もぜひお聞きしたい」と目標を語った。

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