【23日の市況】イボベスパ指数は国外の動きに追随して2%安で引け、ドル急騰で今週の変動はほぼゼロに

 今週金曜日(23日)の世界的な暴落を受けても、Ibovespaは週足ではプラスで終わった。最近の国内ニュースはブラジル市場にとってポジティブな動きが続いていますが、世界的な悪いムードに指数は汚染された。Ibovespa2%安のきっかけは、B3に上場している大型銘柄のコモディティ関連の価格が急落したことだった。
 国際市場における原油価格は、世界の中央銀行の利上げを視野に入れた世界的な景気後退の懸念から、終日5%強の下落に見舞われた。ニューヨークでは、WTIのバレルが80米ドルを下回って取引を終え、ブレントは最近の取引で4%以上下落した。ペトロブラス株(PETR3;PETR4)が打撃を受け、6%以上下落して引けた。
 この石油公社は、今日2%下がったヴァーレ(VALE3)と共に、Ibovespaで最も大型の銘柄の一つだ。ブラジルの株式市場は、上にも下にもコモディティの影響を受けやすい。コモディティが非常に悪い日には、イボベスパ指数があまり良い反応しないのは当然だとの指摘が出ている。
 Ibovespaは金曜日(23)、111.716ポイントで2.06%減のセッションを終了した。この日の取引量は351億レアルだった。今日の下落を差し引いても、証券取引所基準指数は週足で2.22%の高値を積み上げた。
 今日のブラジル株式市場は急落したが、8月以降、アメリカ市場よりも良いパフォーマンスが続いている。株価はパンデミック前の水準にあり、企業は良い結果を出し始めているので、今後もそうなるはずだと見るエコノミストがいる。
 一方、このセッションは、全般的なリスク回避感からドルが急騰し、利上げとなった。本日の米国通貨の終値は、買いが5.248レアル、売りが5.249レアルで2.62%の上昇となった。金曜日のドル高で、週明けの下落幅はほぼなくなり、0.2%の下落にとどまった。
 金利先物も、ブラジルの金融引き締めサイクルが当面終了しても、今日の下落は実質的に中和された。時間外では、DIF25が13bp高の11.61%、DIF27とDIF29がそれぞれ22bp高の11.40%、21bp高の11.52%となった。
 米国債が高値を更新する中、国際的な利上げシナリオを受けて、ブラジルでも金利先物が上昇する一日となったと見られている。
 米国では、ダウ平均は1.61%減の29.592ポイント、S&P500は1.72%減の3.693ポイント、ナスダックは1.80%減の10.867ポイントであった。米国では、経済成長率が予想をはるかに下回り、インフレが議題に上るなど悲観的な環境だと見られている。

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