【20日の市況】イボベスパ指数は国外からのマイナス圧力に耐えて高値更新、ドル・金利は再び下落

 アナリストは、インフレ見通しが改善し、選挙シナリオの不確実性が低下したと指摘する。イボベスパ指数は、昨日のセッションの上昇を維持することができた。一日の大半を振り回された後、高値でセッションを終えた。米国の株式市場は、金利の再上昇を待つ慎重な投資家のもとで、下げ圧力にさらされた。このような国外からのマイナス圧力を受けたが、イタウ(ITUB4)やブラデスコ(BBDC4;BBDC3)など指数の重要銘柄は再びプラスで終えられた。
 ブラジルのインフレ見通しが改善し、国外からの下げ圧力からIbovespaは独立した動きをした。以前は、3カ月間のマイナスインフレはないと思っていたが、ペトロブラスが燃料価格を引き下げたので、これが基本シナリオになって実現したと見られている。
 大統領選を12日後に控えて、投資家に安心感を生まれてきていると考えるエコノミストが出てきた。ルーラもボルソナロもその政策は共に中道に向かっており、両極端から遠ざかっていると見られているからだ。
 国外の動きは、ペトロブラス(PETR3;PETR4)やヴァーレ(VALE3)などのブルーチップ(米国の株式市場で取引される優良株式銘柄)にその痕跡を残し、両社は今日のセッションで損失を出した。この日は、米国の金融サイクルが景気後退の可能性を高めるとの認識から、コモディティにネガティブな展開となった。
 Ibovespaは112.516ポイントで62%上昇で閉じた。本日の取引高は265億レアル。
 国外では、ドルはユーロ、ポンド、円に対して再び上昇したが、ここブラジルではまたもや下落の一日となった。商業ドルの終値は、買いが0.25%減の5.152レアル、売りが5.153レアルとなった。
 将来の金利も、インフレ見通しの改善を背景に、今日は上昇する力を見いだせなかった。ブラジルで市場は楽観的な見方が強くなっており、Copomは金利を引き上げず、高水準のサイクルの終わりを実質的に確認するはずと見る専門家が出てきている。
 時間外取引では、DIF25が11.91%、DIF27が11.56%と、それぞれ1ベーシスポイント低下した。DIF29は2ベーシスポイント減の11.66%でした。
 ニューヨークの証券取引所は、この日の安値から離れたものの、ダウ平均は1.01%安の30,707ポイント、S&P500は1.12%安の3,856ポイント、ナスダックは0.95%安の11,425ポイントで引けた。今後の投資の行方を左右するアメリカ中央銀行の決定を前に、リスクへのエクスポージャーを減らすためのもう一つの動きだったと見られている。
 CMEグループの金利モニターでは、84%が75bpの上昇、16%が1%の上昇に賭けている。

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