「人としての生き方学んだ」=稲盛和夫氏追悼法要

追悼法要の集合写真
追悼法要の集合写真

 ブラジル経営哲学研究所(板垣勝秀代表世話人)は10日、8月24日に死去した稲盛和夫氏を偲ぶ追悼法要をサンパウロ市リベルダーデ区の佛心寺で行った。
 法要には研究所関係者や稲盛氏の経営思想に賛同する一般参加者ら29人が参加。挨拶に立った板垣代表は「稲盛氏は人の為、国の為だけを考えて90歳まで全力疾走で行動し、『人間として何が正しいのか』を私たちに教えてくださいました。これからは私たちが稲盛哲学と真の人間としての生き方を人々に伝えていきましょう」と声を詰まらせながら語った。
 法要後は、ニッケイパレスホテル地下のレストランにてしめやかにお悔やみの会が行われた。
 稲盛氏は世界的電子部品メーカー「京セラ」創業者。経営破綻した日本航空(JAL)の再建にも尽力した。稲盛氏の経営哲学を学ぶ「盛和塾」は世界中に支部を持ち、ブラジルにも1993年に設立された。稲盛氏はこれまで7度ブラジルを訪れ、講演を行っている。盛和塾は、稲盛氏の高齢を理由に2019年に解散したが、ブラジルでは同塾生らが後継団体「ブラジル経営哲学研究所」を立ち上げ、活動を続けている。

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