《ブラジル》「ジャーナリストの恥め!」女性がまた被害に=大統領派州議員が威嚇で波紋

ドウグラス・ガルシア州議(Twitter)

 13日のサンパウロ州知事選の候補者討論会の会場で、ボルソナロ大統領派のドウグラス・ガルシア州議(共和者・RP)が女性ジャーナリストのヴェラ・マガリャンエス氏を威嚇行為とともに口論を行い大問題となった。14日付現地紙が報じている。
 騒動は討論終了直後に起こった。知事候補のタルシジオ・デ・フレイタス氏(RP)の応援にかけつけていたガルシア氏はジャーナリスト席にいたヴェラ氏を見つけるとすぐさま、「このジャーナリストの恥め、クルトゥーラTV局からいくらもらってるんだ」と詰め寄った。口論の様子を自撮りすべく、手に携帯電話を持っていた。
 「ジャーナリストの恥」との言葉は8月28日の大統領選の候補者討論会でボルソナロ大統領がヴェラ氏に対して言い放ち問題になった言葉だった。
 事態はガルシア氏の行為に腹を立てた司会者のレオン・セルヴァ氏が割って入ってガルシア氏の携帯電話を奪って収拾。ガルシア氏は退場を命じられた。
 ガルシア氏は以前から、ヴェラ氏が同TV局から50万レアルの給与を受けていると拡散。ヴェラ氏は「給与は2万2千レアル」と反論していた。
 ガルシア氏は2020年にフェイクニュース拡散の疑惑で所属先の社会自由党(PSL)から追放されている。
 この行為に対しサンパウロ州議のあいだでは罷免を求める声が続出。仲間のはずのタルシジオ氏すらも「何らかの処罰を受けるべきだ」と語っている。

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