【14日の市況】イボベスパ指数は鉱業や鉄鋼の下落を受けてマイナス0.22%、ドルは0.18%下落

 原油価格の上昇にもかかわらず、景気後退の見通しが金属コモディティの重荷となり、ブラジルの指数を引き下げた。Ibovespaは水曜日(14)、0.22%下落して110,546ポイントで終了した。ブラジル証券取引所の主要株価指数は、主に鉄鋼および鉱業部門の企業の業績により、ベンチマークが緑色で引けた米国とは別の動きとなった。
 ニューヨークでは、ダウ平均が0.10%、S&P500が0.34%、ナスダックが0.74%それぞれ上昇し、前日の強い下げから回復した。
 米国のインフレデータであるCPIのネガティブサプライズによる昨日の強い下落の後、落ち着いた日になった。米国のインフレ率が予想を上回ったことで、市場に冷や水を浴びせかけた昨日のデータは、連邦準備制度理事会がまだやるべきことがあることを示しており、利上げを加速させるべきものと市場は見ているようだ。
 専門家によると、本日未明に発表された米国の生産者インフレ率は0.1%減となり、コンセンサスの範囲内であったため、投資家の沈静化につながったという。
 しかし、当然ながら、〝強制着陸〟をするという憶測は続いている。アメリカのような経済規模では、経済活動の抑制なしにインフレを抑制することは非常に困難だ。このため、今日最も影響を受けた銘柄は、当然のことながら、日用品に関連する企業のものであった。
 Ibovespaの大物銘柄の下落としてはCSN(CSNA3)の3.91%とヴァーレ(VALE3)の普通株式の1.83%だった。ウジミナス(USIM5)の優先株シリーズは3.17%下落した。
 今日のハイライトは、鉄鋼と鉱業を中心とした基礎素材セクターの弱さだった。しかし、石油は供給が制限されているため、良いパフォーマンスを示している。
 中国の大連港で鉄鉱石価格が0.69%下落の1トン104.02米ドル、ブレント原油が1.19%上昇の1バレル94.28米ドル、3Rペトロリアム(【atiov=RRR3】)とペトロリオ(PRIO3)の普通株がそれぞれ3.72%と5.11%上昇した。
 前日の強い上昇の後、今日はドルのイールドカーブは安定に近づいた。米国通貨は、対ブラジル通貨で0.18%下落し、5.178レアルで売買が成立した。ショートエンドでは、2023年と2025年のDIが13.75%と11.89%になり、ともにベースポイントを失った。カーブの中程では、2027年のDIが3ポイント上昇し、11.58%になった。ロングサイドでは、2029年限と2031年限がともに4ポイント上昇し、11.70%と11.79%となった。
 CPIにとどまらず、非常に高いボラティリティのシナリオにある。リスク回避のために、人々はよりリスクの低い、より保守的な資産に向かう傾向があると指摘するエコノミストもいる。来週は、またCopomの会議がある。市場は今、上がらないか、0.25%上がるか、に分かれている。
 Ibovespaの大物銘柄の中で上昇したのはペトロブラス(PETR3;PETR4)で1.23%と1.53%だった。ペッツ(PETZ3)が6.53%、コグナ(COGN3)が4.03%上昇し、高値を更新した。

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