《ブラジル》大統領選で過熱して死傷事件=喧嘩して刺殺、リンチも

囚人服を着たルーラ氏が鉄格子の中にいるステッカーを貼った車(Foto: Reprodução)

 7日から9日にかけ、ボルソナロ大統領とルーラ元大統領の支持者同士の乱闘が相次ぎ、ルーラ氏の支持者1人が死亡、ボルソナロ氏の支持者1人が流血の怪我を負う事態となっている。9日付伯字紙、サイトが報じている。
 7日夜、マット・グロッソ州の農村地帯コンフレーザで、ボルソナロ氏の支持者であるラファエル・シウヴァ・ダ・オリヴェイラ容疑者(22)が、ベネジト・カルドーゾ・ダ・サントス氏(42)をナイフで刺殺した。
 独立記念日だったこの日、2人は薪を切る作業で共に働いていたが、政治の話をしたところ激しい口論に発展。まず、ベネジト氏がオリヴェイラ氏の顔を殴った。
 これに激昂したオリヴェイラ容疑者はナイフを取り出し、ベネジト氏を追いかけ回して背後から攻撃を仕掛けた。その最中にベネジト氏が転倒したため、オリヴェイラ容疑者はベネジト氏の目や額、首も含め、計15カ所を刺した。また、斧を取って戻り、まだ息があったベネジト氏の頭を切断しようとしたという。同容疑者はすでに逮捕されている。 
 一方、リオ市のサンゴンサロでは、ルーラ氏のイベント会場の前で挑発行為を行おうとしていたロドリゴ・デュアルテ氏が、ルーラ氏の支持者たちからリンチにあい、頭から血を流す大怪我を負った。
 デュアルテ氏は、ボルソナロ氏を支持、さらに囚人服を着たルーラ氏のステッカーを貼った車で移動し、ルーラ氏のイベントの前で車を止め、イベントの様子を盗撮していたが気づかれ、ルーラ氏支持者に囲まれた。彼らはデュアルテ氏の携帯電話を取り上げ、殴る蹴るの暴行を加えていた。

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