Brasil Nipppou Gourmet Banzai!!=甘さ控えめ墺国スイーツ=ドッセリア・フィスシェール

ウィーン名物のシュトュルーデル

 日本の甘さ控えめスイーツが食べたくなったらここ、ケーキ屋『ドッセリア・フィスシェール』だ。店主のアルフレッド・フィスシェールさん(オーストリア系2世)によれば客の6割は日本人、日系人だと言う。地下鉄アウト・ド・イピランガ駅すぐそばにある。
 フィスシェールは、アフレッドさんの父が1962年6月に、祖国オーストリアやスイスなどで学んだ洋菓子技術を活かして創業。79年にアルフレッドさんが店を引き継いだ。「ウィーン名物のシュトゥルーデルが美味しいよ」と自信満々に語る。
 アルフレッドさんは「昔は肉を買いたかったら肉屋、パンだったらパン屋みたいに、店が分かれていたんだけど今じゃみんなスーパーにある。ケーキもどこでも並ぶようになったから、わざわざケーキ屋に来る理由もなくなってるんだ」と話す。「だからこそ、私の店では最高品質の商品と接客対応を用意して、差別化を図っているんだ」と店のこだわりを話した。
 記者の取材に応じている間も客を巻き込んでジョークを飛ばして店内を盛り上げるアルフレッドさん。「サービス業従事者としてお客さんの喜ぶ姿は掛け替えのないものだよ」という言葉には説得力がある。
 そうこうしている内に、アルフレッドさんお勧めの「シュトゥルーデル」が到着した。シュトゥルーデルは、極薄に伸ばしたパイ生地で、甘く煮たリンゴを巻いて焼き上げたオーストリアの名物スイーツ。

 早速一口頂くと、サクサクとしたパイ生地の食感とシナモン風味香る煮リンゴのコンビネーションに記者のスイーツ心は完全に撃ち抜かれた。
 店では他にもイチゴケーキやナッツケーキ、ハンガリー風カラメル・ケーキ、エクレア、プチフールなど様々なケーキの他にベジタリアン用のコシーニャなどのサウガードも幅広い商品を販売している。
 生クリームケーキも注文し、早速口に運ぶと、こちらもまた優しい味わいで美味しい。伯国のケーキのどっしりした生クリームとは異なり、とても軽い味わい。甘さも控えめで飽きを感じさせない。
 孫の誕生日ケーキの注文のために店を訪れたという日系2世の女性(76歳)は「1969年の私の結婚式のケーキからずっとお世話になっているの。ここの生クリームは昔からおいしいくて、本当に好き」と話した。
 シュトュルーデルは1Kg110レアルで販売。その他ケーキは1Kg112~126レ。週によっては79,90レの特別セールも行う。特注ケーキは、2日前に注文、配達は聖市内と周辺までしている。注文や詳細の問い合わせは(ワッツアップ:11・96309・6536)まで

◆店舗情報
店名:Doçaria Fischer
住所:Av. Dr. Gentil de Moura, 254 – Ipiranga, São Paulo – SP, 04178-000
電話:(11) 5062-9984
メール:fischerdoceria@hotmail.com

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