【8日の市況】パウエルとECBの声明が目立った一日にイボベスパ指数は0.14%の微増で終了、ドルは0.61%下落

 金利低下とコモディティ輸出企業主導の景気後退を防ぐように、国内市場に連動する企業銘柄が大幅に値を上げた。Ibovespaは木曜日(8)に0.14%上昇、安定に近い109,915.64ポイントで閉じた。ブラジルの証券取引所の主要株価指数は、米国の株価指数より若干悪い結果となった。
 ニューヨークでは、ダウ平均が0.61%、S&P500が0.66%、ナスダックが0.60%、それぞれ上昇した。
 一方、欧州中央銀行(ECB)は75bp引き上げ、1.25%にするという予想を超える行動に出た。ECBはインフレシナリオを反転させるために金利をさらに引き上げる傾向にあると市場は見ている。
 またこの日、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、前回のジャクソンホールでのシンポジウム以来初めてとなる公式講演で、世界最大の経済における物価抑制とインフレ率の2%目標への回帰に金融当局の焦点を合わせる姿勢を強めた。「我々は今しっかりと、今まで通り強く行動する必要があり、それらが完了するまでインフレをコントロールするその作業を続ける必要がある 」とCato Instituteの40th Annual Monetary Conferenceでのディスカッションで述べた。
 エネルギー危機の深刻化が欧州経済の成長に深刻な打撃を与え、9月の金融当局の次回会合で米国の金利が75ベーシスポイント引き上げられる可能性が高いと市場が想定しているにもかかわらず、市場は比較的落ち着いて動いていると説明するエコノミストもいる。
 昨日のイールドカーブの後退後、国債利回りは下落から一部回復し、10年物は5bp上昇の3.135%まで上昇した。
 ブレント原油1バレルは0.55%上昇し88.44米ドル、鉄鉱石1トンは3.14%上昇し706元(101.47米ドル相当)と、商品相場も水曜日の動きから一部回復した。
 一方、ブラジルのイールドカーブは低下した。2023年のDIは2bp低下し13.74%、2025年のDIは19p低下し11.77%となった。2027年、2029年のDIはそれぞれ20ポイント、17ポイント後退し、11.44%、11.55%となった。2031年のDIは15ポイント減の11.64%で終了した。
 ブラジル株式市場は、今日も原油上昇に助けられ、この木曜日はわずかに上昇したものの、回復はしていない。これはインフレ見通しを改善し、小売業や建設業を中心とした企業を助けることになる見る専門家もいる。
 ドルはレアルに対して強さを失い、0.61%下落し、5.206レアルで売買が成立した。
 Ibovespaで最も上昇したのは、7.25%プラスのマガジン・ルイザ (MGLU3) 、5.54%上がったヴィア (VIIA3) 、5.06%のMRV (MRVE3) の普通株だった。また、前日の原油価格の下落やB3休日のADRの大幅上昇を受けて、アズール(AZUL4)とゴル(GOLL4)の優先株が6.46%、5.36%上昇し、注目された。
 中国でも、上海や北京のような都市ではなく、かなりの都市でロックダウンが起きている。コモディティ、特に鉄鋼や鉱業などの企業にとって、課題は山積している、とアジアの専門家は説明する。
 Ibovespaの主な下落の中で、3R石油(RRRP3)、およびペトロリオ(PRIO3)の普通株が4.01%、ゲルダウ(GGBR4)は1.91%、SLCアグリコラは3.12%下落した。
 JBS(JBSS3)の普通株は5%、マルフリグ(MRFG3)のそれは5.29%、ミネルバ(BEEF3)は2.16%下落した。

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