《ブラジル》大統領夫人が選挙宣伝に出すぎと禁止処分に?!=女性票に弱いボルソナロを補うために長時間出演で

選挙高裁がミシェレ夫人の出演時間は規定通りとする事を決めたと報じる6日付G1サイトの記事の一部

 選挙高裁のマリア・クラウジア・ブキアネリ判事が1日、ミシェレ・ボルソナロ氏の出演時間が規定を上回っているとして、ボルソナロ大統領の選挙キャンペーン用宣伝の使用を禁じた。また、6日にはその司法判断を支持し、ミシェレ氏の出演時間は全体の25%までとする事が確認されていると1日、6日日付G1サイトなどが報じた。
 ミシェレ夫人を選挙キャンペーンの宣伝に起用したのは女性票に弱いボルソナロ大統領の女性対策だ。だが女性大統領候補の1人のシモネ・テベテ氏を支援する連立政党が、8月30日に放送された宣伝でのミシェレ夫人の出演時間が選挙法で定められている25%という規定を超えていると訴えていた。
 ミシェレ夫人は女性対策と福音派対策でボルソナロ大統領を側面支援できると有力視されており、ブキアネリ判事もその事を十分に理解している。
 ブキアネリ判事はミシェレ夫人がボルソナロ氏の支援者として出演する事自体は違法ではないが、出演時間が規定を超えているのは問題だとして、該当する宣伝の使用を禁じた上、従わなかった場合は1万レアルの罰金を科す事を司法判断に含めた。
 ボルソナロ大統領の選挙参謀らはミシェレ夫人が出演した宣伝の継続使用を認めるよう要請したが、6日に行われた選挙高裁の全体審理では、ブキアネリ判事の司法判断を支持し、ミシェレ氏の出演時間は規定通り、25%までとする事が決まっている。

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