SJC=日本国外最大鳥居お色直し=小島隆治広場など3庭園を修繕

鋼鉄の鳥居の下で参加者が記念写真(写真提供:Walter Hayashi)
鋼鉄の鳥居の下で参加者が記念写真(写真提供:Walter Hayashi)

 サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス(SJC)市の日系団体が6日、市内3カ所の日本庭園修繕事業の完成を祝した記念朝食会を、同市ジャルジン・アクアリウス地区の小島隆治広場(Espaço Engenheiro Riugi Kojima、通称Praça do Torii)で開催した。この修繕事業は、同市における日本移民入植100周年記念事業の一つとして行われていた。
 修繕されたのは小島隆治広場、カドマ広場、サントス・ドゥモン公園内の感謝と生きがい広場(Praça Ikigai to Kansha)の3カ所。
 小島隆治広場は2008年にブラジル日本移民100周年を記念して造園され、日本国外では最大とされる高さ17メートル、幅21メートルの鋼鉄の鳥居がシンボルとなっている。公園名は造園当時、同市副市長として2期目の任期を務めていた最中に亡くなった小島隆治氏を偲んでつけられた。今回、鳥居のペンキの塗り直し、公園内に祀られている木製の祠の作りかえ、敷石の補修、植木の剪定などが行われた。
 カドマ広場は同市と姉妹都市である門真市との関係を記念して名付けられた。元カネボウ・ブラジル工場跡に近く、日系人が多く住むジャルジン・パライゾにある。
 記念朝食会では、BBCクラブのジョジアス・ダ・シウヴァ会長、2008年に市長を務め、現在は連邦議員を務めるエドゥアルド・クリー氏らが挨拶を述べた。
 クリー氏は、日本移民100周年当時、日系社会の代表者たちから日本庭園の建設依頼を持ち掛けられたことを思い起こし、「100年前にこの地に移ってきた日系移民たちが市に貢献したように、新しい世代の日系人たちが力を合わせ、サンジョゼの一般市民が利用しやすい地域に公園を作り、市のシンボルとなった立派な鳥居を建てる事業を率先した。ここにいる皆さんの先祖たちはこの市の発展に大きく関わった。大変感謝しています」と称賛した。
 朝食会には故小島隆治元副市長の妻マリザ夫人とその家族が招待され、市への貢献に対する賛辞と顕彰記念品が贈呈された。
 その後、坂田チズコさんが指導するシニアダンスグループ、平河柔道道場、二天古武道研究所による演武、パライゾ踊り会SJCによる舞踊、太鼓グループ「豪快和太鼓」が披露された。

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